




《蒲焼きとハーレーとライダースカフェ》
旧友の117グライドを浜名湖へ沈めてやろうとたくらむも失敗。ちっ……勘のいい野郎だ、まったく。
偶然見つけたカフェの店内には、旧きよきバイクたちが佇んでいた。気さくなマスターは『今すぐにでも走り出せるコンディションさ』と前掛けの胸を張ってみせる。居座り甲斐のある、とても心地好い空間だった。
愛馬を失わずに済んだ旧友と別れ、しゃにむにひた走ること200キロ。疲労と虫にまみれたライダーは、もはや鉄馬旅の定宿となりつつある快活で翌日のソロに備えちゃうことに。