
Rokko
生まれ育ちも住居も職場も神戸です。
若い頃は自転車で野宿サイクリング大好きでした。現在も電チャ通勤してます。
一昨年還暦を迎え、人生の残量もあと25%くらい。スマホなら「低電力モード」を勧められるころ。バイクに乗れなくなってから後悔したくないので、自分のやりたいことに躊躇はしたくないです。








過去picです。去年の真夏。
昨日、モトクルで繋がった方の楽しそうな投稿を見て、なんだかこの「かやぶきの里」に行ったことをもう一回振り返りたくなりました。
去年のお盆。膳所を朝5時に出発して、仁和寺から周山街道経由で一気にここまで走り抜けました。
ここは「重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)」。神戸で言えば北野の異人館街、兵庫県で言えば私の大好きな龍野の商家群や篠山の城下町がそれに当たります。
でも、あちこちの建物を寄せ集めて観光地として整備された神戸の異人館街と違い、ここは村の人の生活を残したまま重伝建に指定されることになりました。
そういうわけで、とても生活感のある、ある意味観光地になるつもりもないまま観光地になってしまった地域です。
生活圏そのものですから、土産物屋もないし、入場料払って邸内見学とか全館共通チケットとかもありません。営業時間も休館日もなく、入場ゲートもありません。深夜でも早朝でも、遠慮なくズカズカ入って行こうと思えばできてしまいます。一般公道ですから通ろうと思えば私たちの自由です。
住民の方々は複雑な思いでしょう。
観光シーズンの休日ともなれば、自宅から車も出せないくらい見物客が押し寄せて来ます。全員マナーが良いわけではないので、中には庭に入ったりゴミを散らかしたり、夜中に騒いだりする人もいることでしょう。
重伝建には国から一方的に指定されるのですが、指定されて良いことなんてほぼ無いです。
自分の持ち物であっても、家のリフォームも新築•増築も許可がないとできません。茅の葺き替えは8割くらい国が負担してくれますが、それでも瓦葺きにするよりは高くつきます。相続税は一部免除になりますが、茅葺き住宅は所得に直接つながる経済効果を生んでないので査定は高くなく、そもそも相続するときに税が発生する家の方が少ないでしょう。その意味では重伝建指定なんてありがた迷惑なのかもしれません。
せめて、見に来る私たちが良識を持って、住民の方の迷惑にならないようにしたいと思いました。
大声で話さない、ゴミを出さない、私有地に入らないは当たり前以前。
それだけでなく、住民の方が普通の日常を送れるよう、家の中を覗き込まないとか、プライバシーについて聞かないとか、村から国道に出る車に道を譲るとか。自分の家の近所なら当然日々守っているマナーについても心に刻んでおかなくてはと思いました。
ついでですが神戸市民なので言いたくなりました。
日本最古の茅葺き住宅、というより日本最古の民家は、神戸にあります!
「箱木家住宅(はこぎけじゅうたく)」。神戸市北区衝原。先日私が紹介したBeKobe のモニュメントの近くにあります。
土日は見学もできます。



