
Rokko
生まれ育ちも住居も職場も神戸です。
若い頃は自転車で野宿サイクリング大好きでした。現在も電チャ通勤してます。
一昨年還暦を迎え、人生の残量もあと25%くらい。スマホなら「低電力モード」を勧められるころ。バイクに乗れなくなってから後悔したくないので、自分のやりたいことに躊躇はしたくないです。









神戸市灘区、国道43号線沿いの古墳「処女塚(おとめづか)」。
4世紀前半とされる前方後円墳です。
べつに中に入っても、上に登っても何もあるわけではなく、頂上は住宅一軒ぶんくらいの広場になっているだけです。
でもここは国の史跡に指定されています。
万葉集や大和物語などにしばしば取り上げられた、悲しい恋の舞台として知られているから。
ここに伝わる伝説です。
美しい一人の女性を巡って、神戸の男と大阪の男が恋敵となって争っていました。
どちらを選んでも心が痛むその女性は、どうしていいか分からず生田川に身を投げて死んでしまいました。
女性に死なれた男たちも後を追って死んでいきました。
その女性を弔うために作られたのがこの「処女塚」。
そして男たちを祀っているのが、灘区都通3丁目にある「西求女塚(にしもとめづか)」と、東灘区住吉宮町1丁目にある「東求女塚(ひがしもとめづか)」。
扱う作品によってストーリーにバリエーションはありますが、だいたいこの線で共通しています。
韓流ドラマみたいな純愛物語ですね。
ただし考古学の専門家に言わせれば、「3つの古墳は全部作られた時代が違う。これらは別々の豪族の墓」なのだそうで、悲恋物語は創作なのだとか。
学者って身も蓋もない(笑)
ときに学問はロマンの破壊者になりますね。
あまり言いたくはないですが、この古墳、桜が咲きます。花見をするなら超穴場です。
ここと同じく地元 people に有名なのが、近所のお風呂屋さん「六甲おとめづか温泉」。
源泉掛け流しで無料駐車場つきで、入浴代450円。
去年、西向かいにコメダ珈琲もできました。
花見とお風呂と珈琲、セットで一日楽しめますよ。
お土産なら、処女塚からバイクで1分のところにある福寿酒造がオススメです。山中伸弥博士がiPS細胞でノーベル賞を受賞した際にレセプションで出されて爆発的に売れた「福寿」が置いてあります。手に入りにくかった時期もありましたが、今なら普通に買えます。授賞式で出されたのは看板商品の「大吟醸」ではなく「純米吟醸」。たしかにこちらの方がさらっとしていて、西洋料理には合いますね。