
まぁ
目的地は定めず、気まぐれなさすらい旅しています。最近、気まぐれ旅は減ってしまったけどバイクを傍に置く生活を大事にしています。
今のバイクはセローとKSR。単気筒ライフ満喫中。

カワサキ車に乗ってコーヒーブレイク
夜が明ける
雨が止んだばかりの黒い空は、雲の切れ間から弱弱しい光をのぞかせていた。
今日は、富士山麓で行われるKawasaki主催のオーナーズミーティング「コーヒーブレイクミーティング」に参加するため、これからKSRproで出かけるのだ。
KSRは原付だ、高速道路はもちろん国道20号の大垂水峠を越えることができない。自分の住むさいたま市からは、秩父経由雁坂トンネル抜けルート か 奥多摩経由柳沢峠越えルートになる。
だが、少し前に同じルートを走っているので、ちょっと回り込んで八王子廻り道志道から山中湖を経て会場入りするつもりだ。
朝4時、天候回復待ちのため1時間遅れでスタート。頭上には真っ黒い雨雲、路面はウェット・・・正直雨を覚悟での出発だった。
走りは快調、天候も雲の切れ目は広がり回復し始めている、しかし行く手の雲は分厚く黒い、楽観はできないと天気ばかり気にしている間に所沢に来ていた、道志への具体的なルートは決めておらずナビ任せにしていたが、いつの間にやら電源が落ちている。どうにも電源が入らない。
適当に走ってもたどり着くであろうが、時間的に余裕がないので不安が募る。小休止がてら市内のマックで早めの朝食を採りつつナビ電源落ちの原因を探る。
シガーソケット・・・正常
シガー電圧・・・・・正常
ナビ内蔵電池の再取付け、実施
台座とナビの結合・・正常
台座の電源プラグ・・・・・
外れていた。緩んでいたところに振動で外れたのだろう・・・。やれやれ。
ナビ再開で、所沢市内にだいぶ入り込んでしまっていた。狭山湖を抜け、立川市を中央突破して日野、八王子へと進む。普段は渋滞で近寄りもしないルートだが、朝5時台では走る車もまばらで行く手を停めるのは信号のみ。順調なり。
空はすっかり明るくなったが、青空は見込めない。雨降るよりはましだと割り切って走る。
6時御殿峠を越えて相模原市へ入る、そして燃料タンクはリザーブへ。
城山ダムをすぎ、給油を済ましちょっと寒いので防寒着代わりにレインウェアを着こむ。いよいよ山間部に入る、これからはひたすら昇りだ。110ccの小さなエンジンでは辛かろうな・・・。
道志川を遡上するかのように、昇る。標高は城山ダムで134mだったが「道の駅どうし」では標高700m気温が5・6度は下がる高さだ。さすがに寒い。
道の駅では寒さに震えるライダーが多く、120円のチープな温かさにすがっていた。
さらに進み、ちょうど8時、道志川の分水嶺を越え山中湖にたどり着く。ドーンと構える、日本イチのやまも曇り空では映えない。記念撮影することもなく北岸からスルー、「道の駅富士吉田」で休憩・・・したかったが小腹を満たすような施設はまだ開いていないので近くのコンビニで休憩。
子連れのKSR2オーナーに出会って、ちょっとばかりKSR話しを咲かせる。
再出発後は、幹線道を離れナビが示す通り細い道を走る。だんだん道は細く、そしてダート、ぬかるみへとナビは誘う。本当に会場に通じているのか?
と、疑った矢先、目の前にKawasakiバイクが列なして走る道が現れた。
最後はとんだ悪路だったが見事最短ルートを案内したわけだ・・・やるなぁナビ。
「ふじてんスノーリゾート」を会場とした今回は、今年最初のミーティングだ。開場30分にして大入り、2千台近いのではなかろうか。まだまだ続々と集まってきている。
会場で受付を済ませ、コーヒーカップを購入し、コーヒーを飲む。カップ持ってくれば無料なのだが忘れてしまった。提供される紙コップではここまで来た苦労は労えないし・・・
最高齢は81歳、最遠方は鹿児島、この半端ない参加意欲は単にローカルな祭典ではなく「ここでやるぞ!カワサキ車オーナーなら、バイクでここまで来てみろ!!!」的に考え、チャレンジしてきたのだ。
自分の場合、原付とはいえ片道120キロ。まだまだ、カワサキ魂が出ていないなぁ・・・
メインの会場は駐車場、集った皆のバイクが展示車両だ。オーナーの個性がそのまま出ているバイクは同じものが一つもない。観ていて面白いし、勉強にもなる。そしてオーナー同士、あれこれバイクの話に興ずる。
約3時間、バイクな時間を満喫し催しは終わった。「また、どこかで・・・」を合言葉に、散り散りになっていく。
自分は精進湖から甲府に下る。
甲斐の国の郷土料理「ほうとう」を食べるためだ。
ほうとうと、いったら小作と決めているので、いつも行く小作 竜王玉川店に向かう。
途中道を間違えるも、14時到着。
比較的単独者はグループより先に、空き席に通される。今回も行列をしり目に、先に席をもらった。
お品書きを見ることなく即注文。ここは注文聞ける余裕のある店員さんが少ないので、おしぼりもらった時に注文済ますのがイチバンなのだ。なので、予めネットで注文する料理を決めておくことをお薦めする。
ほうとうは鍋料理だ、注文摂ってから出てくるまでに時間がかかる。料理を待つ間に荷物(装備)のチェック、メールチェックを済ましツーリングレポートの草稿を作る。
たいていはレポートの出だしに詰まっている頃に料理が出てくる。
今回は猪肉ほうとう、すきっ腹の巨漢でも満足できるボリューム。
食べたあと、そそくさと出発。ゆっくりはしない。ゆっくりすれば、ほら南アルプスの稜線を泥っと溶けるように越えてくる雨雲に取り込まれるから。
14時50分、出発。ここはナビに従わず県道をつなぎ合わせ大菩薩街道(柳沢峠)に入る。途中、給油を済ませ渋滞を避ける形で進む。
大菩薩街道はお気に入りのコースだ、傾斜のある道がずっと、ずっと上りこう配で続く。
振り返ると甲府盆地がまさにすり鉢の底に見えるのだ。今回は上っているので大菩薩嶺にかかる真っ黒な雲が目標だ。なんか、いやだけど。
16:20柳沢峠通過。今度は下り一辺倒だ、峠という漢字のとおり、山を上下する。丹波山は切り立った崖沿いを走る、道は狭く小石や小枝も多い。慎重且つ急ぐ。
16:40「道の駅たばやま」着、しばし休憩。ここでタバスキーを買う。「タバスキー」はここ丹波山のゆるキャラ、今年からすべてではないが立ち寄ったところでご当地キャラのストラップを買うようにしているのだ。タバスキー・・・形からUFO?アダムスキーから来ているのかな?と考えながら走る。いつしか青梅街道と名を変え前を走るカワサキNinja1000をペースメーカーにして話されないように走る。大型犬の後ろを必死についてくる子犬のように・・・
18時、青梅市街通過。抜け道を通り、19:15自宅着。
結局、雨には降られなかった。