
走れメロ・・・スクーター(1日で回る青森県)その3津軽半島後編
フィロ:「フィロストラトスで御座います。貴方のお友達セリヌンティウス様の弟子でございます。」その若い石工も、メロスの後について走りながら叫んだ。
フィロ:「もう駄目で御座います。無駄で御座います。走るのはやめて下さい。もう、あのお方をお助けになる事は出来ません。」
メロス:「いや、まだ陽は沈まぬ」
フィロ:「ちょうど今、あのお方が入浴になるところです。ああ、あなたは遅かった。おうらみ申し上げます。ほんの少し、もうちょっとでも早かったなら!」
メロス:「いや、まだ陽は沈まぬ」メロスは胸の張り裂ける思いで、赤く大きい夕陽ばかりを見つめていた。走るより他は無い。 うっらぁ!、ラストスパートだびょん。