
走れメロ・・・スクーター(1日で回る青森県)その2津軽半島前編
「セリヌンティウス、私は走ったのだ。君を欺くつもりは、微塵も無かった。信じてくれ!私は急ぎに急いでここまで来たのだ。濃霧と倒木を突破した。北限の猿の囲みからも、するりと抜けて一気に峠を駆け下りて来たのだ。私だから出来たのだよ。」早朝から走り出した疲れが弱気に拍車を掛けた。その時蟹田港が見えた。ほうぅと長い溜息が出て夢から醒めた様な気がした。「走れる。行こう。」肉体の疲労恢復と共に、僅かながら希望が生まれた。・・・実際はフェリーでうたた寝をしていただけですが、取り敢えず後半戦行ってみましょう。