Return Riderさんが投稿した愛車情報(ELIMINATOR 400 SE)

リターンライダーになった当初、現役のライダーだったあの頃に早く戻りたい、早く「勘」を取り戻したい、そう思ったものである

だがこれは大きな間違いである

全くもって思い上がりもハナハダシイお話しである
そう、あの頃とは取り巻く環境も身体能力も違っている

特に自分のような高齢ライダーは「思い出す」とかではなく、イチから「学び直す」心掛けが必要である

リターンライダーになって数年が過ぎたので、これまでの行動を振り返ってみると身に染みて分かる、そう、今風に言うとライダーとしてのイシューの洗い出しと対策である

※ただし自分用のメモなので長文注意

◼️ウインカーの消し忘れ

当初はどんだけ曲がるねん！っちゅうくらいウインカーを点けっぱなしで走ることが多々あった。わずか数秒前の事を覚えていない「記憶障害」である。これはバイク側に瑕疵はなく、恐らくはライダーの経年劣化が原因だと思われる。自宅トイレの電気消し忘れ事件で常に容疑者として疑義を持たれていることからほぼ間違いはない。

【対策】バイクの件においては、右左折のさいカチカチカチと自分でリレー音を口ずさむと不思議と消し忘れは解消されるが「トイレの電気事件」はいまだ未解決のままである。

◼️ウインカーのキャンセルでホーンを鳴らす

上記対策により、とりあえずウインカーを点けたら消すという行動の必要性を認知はしたものの、ウインカーを戻そうとして誤ってホーンボタンを押してしまうことがある。これもまたライダーの経年劣化による「実行行動障害」である。余談ではあるが交差点を直進して帰る友人と左折して帰る自分の別れ際だったため、友人も名残惜しそうにホーンを返してくれたことがある。

【対策】この現象においては、たまたま誤って押下したボタンが「ホーンボタン」であったため大事には至らなかったが、もし仮にこれが「M61機関砲の掃射ボタン」であったなら前方を走行中の車輌はハチの巣状態になってしまうだろう。また仮にこれが核弾頭を搭載した「トマホークの発射ボタン」であったなら一国を滅ぼしてしまう恐れがあると言うことを常に肝に銘じながらウインカーをキャンセルすることが望ましい。
余談ではあるが、もし仮に誤って押下したボタンが「amazonの欲しい物リスト」の「ご注文確定ボタン」であったなら間違いなく家庭が崩壊したかも知れない。
想像するだけで恐ろしい。

◼️2速へのシフトアップでニュートラル

矢印信号が出たので右折を開始、2速へのシフトアップで「N」に入ってしまいエンジンが大きく唸りをあげる、赤信号を急いで渡ろうとしていた歩行者を超絶威嚇するイカれたヤツになってしまったことがある。これはライダー側に過失はなく、バイクがライダーの意を汲み取れない「連携不足」に起因するものである。もし仮にライダー側に非があるとすれば、バイクのことを思うがあまり優しくシフトアップし過ぎてしまった故の悲しい事故である。

【対策】これはバイクに対し、シフトペダルをガチャガチャと強く意思表示をすることにより防ぐことが出来るとは思うが、後にバイクの機嫌を損ねる可能性も否定できないことから、平素よりひたすらバイクにお願いするしかない。

◼️マフラーで足を焼いたりステップで足を削ったり

自ら身をもって痛い思いをしても、何度も何度も同じ過ちを繰り返してしまっている。これは「記憶障害」と「実行行動障害」の複合である。故にバイク側に全く瑕疵は認められない。これは期せずして、学びやシツケは単純な暴力では解決出来ないことであると改めて知る機会を得ることとなった。

【対策】しかしながら、クマとか某国とか、言葉や誠意の通じない相手に対しては抑止力として「武力行使」はやむを得ない選択であると、個人的にはそう思うので「走行中のバイクのマフラーは熱い」「バイクのステップは殺人的な突起物である」ということをバイク側からのメッセージとして真摯に受け止めることが必要である。

◼️知らぬ間にキルスイッチが「OFF」

キルスイッチの「ON」と「OFF」、どっちがどっちかよく分からないところではあるが、突然エンジンが掛からなくなる、これは今なお頻繁に発生する怪奇現象である。意とせずキルスイッチが操作されていることに対し科学的に原因を特定すべく長期に渡り統計をとってみると、特に右側のミラーにヘルメットを掛けた時に限り多発していることが判明した。よって直接の原因は容易に推定出来る。恐らくは汗臭いのをイヤがる「鏡の精」か、その類いの「妖怪」がいると思っている。

【対策】なので対策はない