
八兵衛@京都。
▼所有車種
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- WING GL400 CUSTOM
1961年製造
国宝_石清水八幡宮_麓にて
バイク歴は47年 (1978年~)
70台弱のバイクを乗り継いでます。
まだまだ煩悩は治まりませんね。
(自己紹介欄の文字数オーバーになったので
詳細のバイク歴は画像投稿コメントに)
GLCXFUNCLUB管理人 HPは休止中
またがり隊 NO8広報担当
モトクル歴
2025年6月21日初投稿
相互フォロー致します
現在所有
◉モトグッチV7クラシック (ツーリング用)
◉GL700 (オフ会用、レストア中)
◉シルクロードCT250 (林道、ツーリング用)
◉クロスカブCC110 (通勤、カブミ用)
◉CB50S (レストア中)
◉フェザー125 (息子、通勤用)
ソロキャンツーが趣味
親の介護でキャンツーに行けないので
デーキャンプと
カブミーティングに
夢は
息子と娘と孫とでツーリングに






『あるルーキーGL(CX)乗りのつぶやき』
~GLオーナー6人でツーリング、でもバイクは?~
「ツーリング、行きましょう!」
その言葉に胸を高鳴らせたCX乗りのぼく。
ネットのGLコミュニティで知り合ったみんな
予定を合わせた仲間たちは6人。
もちろん、GL(CX)乗り6人で並んで走るはずだった。
が、しかし。
待ち合わせの朝。目の前に並んだのは「GL系」ではなく、「クセ強系」なバイクたちだった。
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FT500の彼。
「すまん、GLがオイル吹いてさ…」
静かに語るその黒い車体は、まさかのFT500。しかも角目を丸目に換装してカラーは艶消し黒バージョン
ホイールはゴールド
「クラッシックでいい顔してるだろぅ
これでダートトラックレースに出てるんだ」
と妙に誇らしげ。でもGLとは関係ない。
俺の目には“オフロード界の営業車”に見えた。
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次に来たのはシルクロードの彼。
「まーたキャブ詰まってさ」
代打で出てきたのが、ホンダ シルクロード。
エンジンを切るなり、開口一番
「幻の6速!幻の6速だぞ!知ってるか!」
と、幻の6速トークが止まらない。
スーパーローギアの事だろう
幻って言ってる時点で現実には使えないことを、彼はまだ気づいていない。
「幻の6速なんよ。6速!幻の!」
うるさい。知ってる。でもそんなに叫ぶことか?
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OHV 重くて取り回しが辛いGL乗りは
その反動でトルクフルなシングルエンジン、軽快なオフ車を軟弱者と蔑んでいる。
しかし実はその機動性を羨ましがってる人が多い。
二人はこの類いの隠れなんちゃってオフローダーなのだろう。
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この後に来たのは
MVX250の彼。
白煙を撒き散らしながら現れたMVX250。
オリジナルチャンバーの2スト3気筒のサウンドと白煙は、
今となっては環境テロ。
「ペリカンロードって言ってくれ!」
何度もそう主張してきたが、俺にはファンシーショップの名前にしか聞こえない。
「GLのクラッチが滑って、しゃーないやん」
「3気筒ツースト、ペリカンロードよ!」
やかましい。ぼくのCXのVツイン水冷とは、似ても似つかない。
と言うか
ペリカンロード知ってる人もういないでしょ
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続いて現れたのは
RZ350の彼。
「CXのエンジンかからんかった」
で、現れた青い車体。
「これが…ナナハンキラーの青い流れ星だぁぁ」
「カストロールの甘い香りがぁ〜~~イイ‼️」
いや、たしかに速いけど、何その厨二ワード。
青い流れ星って池沢さとしの「街道レーサーGO」でしょ
いやいやもう誰も知らんよ
池沢さとしならせめて「サーキットの狼」まででしょう
で皆さんなんで昭和のバイク漫画なん?
普通は話題になるのは
キリン、バリ伝か特攻の拓でしょう
まあ古くてもナナハンライダーかアイツとララバイ
ケンタウロスの伝説ぐらい知られてないバイク漫画
をあげるなんて
しかし峠の度に「カメ」と叫んだり
「スピードの向こう側」って言ったりしてたので
すべて読破したのでしょう。
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OHV重くてパワーが微妙なGL乗りは
その反動で2ストをうるさい、臭いと敵視しながらも実は憧れている人が多い
レアな漫画好きな二人はこの類いなのだろう。
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そして最後に現れたのは
SR500の彼。名前はイチタローくん
お父さんが仰木監督好きでイチロ-にあやかって名付けられたらしい
「GLね、バッテリーが死んでて…」
ああ、またか。
「家族みんなSR乗りなんよ。妹も乗ってるんだ」
1型で旭風防ワインレッドのSR500の彼
ふとマリさんを思い出した。
確か兄の影響でSRに乗り出したって言ってたっけ
まだ忘れられない
こんな偶然ある?
もしかしたら やり直せるかも
「あの妹さんの名前は?」震える声で聞いてみた
、、、、、、
「花子だよ」
一太郎と花子?
ジャストシステム一家かよ
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そして、ぼく。
唯一のGL(CX)乗りとして、誇りを胸に走った。
…のだけど、昼にはレギュレーターが逝って、ツーリング途中にリタイヤ
「不運(ハードラック)と踊(ダンス)っちまったぜ」
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結局、みんな何かしらの「GLじゃない」バイクで途中まで走った、奇跡のツーリング。
でも、それぞれのバイクに、想いと歴史が詰まってる。
壊れたり、変わったり、忘れられたり。
でも、なぜかまた集まって、笑って、走る。
浮気バイク5人はGLとは「別の顔」を見せたようだった。
でも、走っているとき、ふとミラーに映る仲間たちの顔に
「なんか、これもアリだな」と思ってしまった。
バイクって不思議だ。
乗る車種は違っても、気持ちはひとつになれる。
でも、頼むから次回は全員GLで来てくれよ。
そういえばマスターGLのおつげ
当たったなぁ~
帰りの空、JAFのトラックの上でオレンジ色の夕焼けに照らされたGLのメーターが、ほんの少し曇って見えたのは、気のせいだと思いたい。
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裏話:実は5人ともGL乗りじゃなかった件
後日、飲み会で判明した。
なんと、5人中3人は「実はまともなGL持ってない」。「電送系パンクしてるんだよね~」とか、「オブジェとして飾ってる」とか、「今はバラバラだけど心はGL」とか「乗ってた時期があった」もう言い訳が多すぎる。
みんな動いてるGLを見たかったらしい
途中で止まったけど、、、
【次回予告】
第6話
「汗と涙と白煙と──CXユーロ&GL400ウイング、旧車耐久レース優勝記」
~耐久レースは性能だけじゃないんだよ~
——乞うご期待!
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追記
【マスターGLのおつげ 〜ツーリング編〜】
朝もやの中、エンジンをかけると同時に、例の低く響く声が降ってきた。
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『よく聞け、若きGLの継承者よ……』
「マ、マスターGL!? 今日はみんなでツーリングなんですよ!」
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『ツーリングとは、道と友と、そして休憩所との闘いである』
「えっ、闘い……?」
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『まず一つ。コンビニに寄ったら、買わねばならぬ。
コーヒー牛乳だ。缶コーヒーではない。森永のパックだ』
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『二つ目。パーキングエリアのソフトクリームは必ず食え。
抹茶なら必ず食え。カップにスプーンのような軟弱物ではなくコーンを丸かじりだ。、それがGL乗りの嗜みだ』
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『三つ目。昼食は“地元デカ盛りB級名物”を選べ。
だが、食後の眠気との戦いに敗れるな』
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そして、最後にやけに含蓄のある声でこう告げた。
『そして忘れるな……
ツーリングは無事に帰ってきてエンジンを切るまでがツーリングだ 予備部品は多めにな 』
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とある休憩所で
ふとマスターの言葉を思い出すと
その瞬間、後ろのFTさんから「パシュン…」と謎の失火。
横ではシルクさんが「幻の6速が入らない!」と騒ぎ、
ペリカンさんと流星さんが
「オイルがぁ~」と叫ぶ
SRさんが「ケッチン喰らったぁ~」
僕は空を見上げ、心の中で呟いた。
「マスターGL……おつげ、当たるかも」