八兵衛@京都。さんが投稿した愛車情報(WING GL400 CUSTOM)

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    『あるルーキーGL(CX)乗りのつぶやき』

    ~GLオーナー6人でツーリング、でもバイクは?~


    「ツーリング、行きましょう!」
    その言葉に胸を高鳴らせたCX乗りのぼく。
    ネットのGLコミュニティで知り合ったみんな

    予定を合わせた仲間たちは6人。
    もちろん、GL(CX)乗り6人で並んで走るはずだった。
    が、しかし。
    待ち合わせの朝。目の前に並んだのは「GL系」ではなく、「クセ強系」なバイクたちだった。


    ---

    FT500の彼。
    「すまん、GLがオイル吹いてさ…」
    静かに語るその黒い車体は、まさかのFT500。しかも角目を丸目に換装してカラーは艶消し黒バージョン
    ホイールはゴールド
    「クラッシックでいい顔してるだろぅ
    これでダートトラックレースに出てるんだ」
    と妙に誇らしげ。でもGLとは関係ない。
    俺の目には“オフロード界の営業車”に見えた。

    ---

    次に来たのはシルクロードの彼。
    「まーたキャブ詰まってさ」
    代打で出てきたのが、ホンダ シルクロード。
    エンジンを切るなり、開口一番
    「幻の6速!幻の6速だぞ!知ってるか!」
    と、幻の6速トークが止まらない。
    スーパーローギアの事だろう
    幻って言ってる時点で現実には使えないことを、彼はまだ気づいていない。
    「幻の6速なんよ。6速!幻の!」
    うるさい。知ってる。でもそんなに叫ぶことか?

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    OHV 重くて取り回しが辛いGL乗りは
    その反動でトルクフルなシングルエンジン、軽快なオフ車を軟弱者と蔑んでいる。
    しかし実はその機動性を羨ましがってる人が多い。
    二人はこの類いの隠れなんちゃってオフローダーなのだろう。

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    この後に来たのは
    MVX250の彼。
    白煙を撒き散らしながら現れたMVX250。
    オリジナルチャンバーの2スト3気筒のサウンドと白煙は、
    今となっては環境テロ。
    「ペリカンロードって言ってくれ!」
    何度もそう主張してきたが、俺にはファンシーショップの名前にしか聞こえない。

    「GLのクラッチが滑って、しゃーないやん」
    「3気筒ツースト、ペリカンロードよ!」

    やかましい。ぼくのCXのVツイン水冷とは、似ても似つかない。

    と言うか
    ペリカンロード知ってる人もういないでしょ

    ----

    続いて現れたのは
    RZ350の彼。
    「CXのエンジンかからんかった」
    で、現れた青い車体。

    「これが…ナナハンキラーの青い流れ星だぁぁ」
    「カストロールの甘い香りがぁ〜~~イイ‼️」

    いや、たしかに速いけど、何その厨二ワード。

    青い流れ星って池沢さとしの「街道レーサーGO」でしょ
    いやいやもう誰も知らんよ
    池沢さとしならせめて「サーキットの狼」まででしょう

    で皆さんなんで昭和のバイク漫画なん?

    普通は話題になるのは
    キリン、バリ伝か特攻の拓でしょう
    まあ古くてもナナハンライダーかアイツとララバイ

    ケンタウロスの伝説ぐらい知られてないバイク漫画
    をあげるなんて

    しかし峠の度に「カメ」と叫んだり
    「スピードの向こう側」って言ったりしてたので
    すべて読破したのでしょう。

    ----------------------------------

    OHV重くてパワーが微妙なGL乗りは
    その反動で2ストをうるさい、臭いと敵視しながらも実は憧れている人が多い
    レアな漫画好きな二人はこの類いなのだろう。

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    そして最後に現れたのは
    SR500の彼。名前はイチタローくん
    お父さんが仰木監督好きでイチロ-にあやかって名付けられたらしい

    「GLね、バッテリーが死んでて…」
    ああ、またか。

    「家族みんなSR乗りなんよ。妹も乗ってるんだ」

    1型で旭風防ワインレッドのSR500の彼

    ふとマリさんを思い出した。
    確か兄の影響でSRに乗り出したって言ってたっけ

    まだ忘れられない
    こんな偶然ある?
    もしかしたら やり直せるかも

    「あの妹さんの名前は?」震える声で聞いてみた



    、、、、、、


    「花子だよ」

    一太郎と花子?
    ジャストシステム一家かよ
    ---

    そして、ぼく。
    唯一のGL(CX)乗りとして、誇りを胸に走った。
    …のだけど、昼にはレギュレーターが逝って、ツーリング途中にリタイヤ

    「不運(ハードラック)と踊(ダンス)っちまったぜ」


    ---

    結局、みんな何かしらの「GLじゃない」バイクで途中まで走った、奇跡のツーリング。
    でも、それぞれのバイクに、想いと歴史が詰まってる。
    壊れたり、変わったり、忘れられたり。
    でも、なぜかまた集まって、笑って、走る。

    浮気バイク5人はGLとは「別の顔」を見せたようだった。
    でも、走っているとき、ふとミラーに映る仲間たちの顔に
    「なんか、これもアリだな」と思ってしまった。

    バイクって不思議だ。
    乗る車種は違っても、気持ちはひとつになれる。

    でも、頼むから次回は全員GLで来てくれよ。

    そういえばマスターGLのおつげ
    当たったなぁ~

    帰りの空、JAFのトラックの上でオレンジ色の夕焼けに照らされたGLのメーターが、ほんの少し曇って見えたのは、気のせいだと思いたい。

    ------

    裏話:実は5人ともGL乗りじゃなかった件

    後日、飲み会で判明した。

    なんと、5人中3人は「実はまともなGL持ってない」。「電送系パンクしてるんだよね~」とか、「オブジェとして飾ってる」とか、「今はバラバラだけど心はGL」とか「乗ってた時期があった」もう言い訳が多すぎる。
    みんな動いてるGLを見たかったらしい
    途中で止まったけど、、、


    【次回予告】
    第6話

    「汗と涙と白煙と──CXユーロ&GL400ウイング、旧車耐久レース優勝記」

    ~耐久レースは性能だけじゃないんだよ~


    ——乞うご期待!

    -

    追記

    【マスターGLのおつげ 〜ツーリング編〜】

    朝もやの中、エンジンをかけると同時に、例の低く響く声が降ってきた。


    ---

    『よく聞け、若きGLの継承者よ……』

    「マ、マスターGL!? 今日はみんなでツーリングなんですよ!」


    ---

    『ツーリングとは、道と友と、そして休憩所との闘いである』

    「えっ、闘い……?」


    ---

    『まず一つ。コンビニに寄ったら、買わねばならぬ。
    コーヒー牛乳だ。缶コーヒーではない。森永のパックだ』


    ---

    『二つ目。パーキングエリアのソフトクリームは必ず食え。
    抹茶なら必ず食え。カップにスプーンのような軟弱物ではなくコーンを丸かじりだ。、それがGL乗りの嗜みだ』


    ---

    『三つ目。昼食は“地元デカ盛りB級名物”を選べ。
    だが、食後の眠気との戦いに敗れるな』


    ---

    そして、最後にやけに含蓄のある声でこう告げた。

    『そして忘れるな……
    ツーリングは無事に帰ってきてエンジンを切るまでがツーリングだ  予備部品は多めにな 』


    ---
    とある休憩所で
    ふとマスターの言葉を思い出すと

    その瞬間、後ろのFTさんから「パシュン…」と謎の失火。
    横ではシルクさんが「幻の6速が入らない!」と騒ぎ、
    ペリカンさんと流星さんが
    「オイルがぁ~」と叫ぶ
    SRさんが「ケッチン喰らったぁ~」

    僕は空を見上げ、心の中で呟いた。

    「マスターGL……おつげ、当たるかも」

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