






以前投稿したT50ヘッドを組み付けてビッグバルブ化した88ccボアアップエンジンが完成したので記録します。
YB-1FourやT90とT50/80はシリンダースタッドボルトの径が異なる事から、T50ヘッドのスタッドボルト穴とノックピン差し込み穴の径を拡大、オイルラインが多少異なるのでアルミ溶接でオイルが漏れない様に加工をした上で取り付けています。
当方には設備が無いので、島根県のsammasworksさんに加工を依頼しました。
一般的なショップや内燃機関屋であれば断る様な依頼であるにも関わらず、快く受けて頂けたのでオススメです。
居住地からは離れているので部品を郵送する事で対応して頂きました。
T50は吸気バルブ径19.8〜9mm、排気バルブ径16.8mm、ステム径4.9mm
YB-1Fourは吸気16.9mm、排気14.5mm、ステム4.4mm
T50ヘッドのカムシャフトやロッカーアーム周辺の規格はYBヘッドと同様なので、YBのモノを使用。
バルブスプリングはサイズが異なるのでT50のモノを使用。
YBのエンジンに搭載する際にはオートカムチェーンテンショナーガイドを差し込む為に切削加工が必要です。
以前組んだ88ccボアアップエンジンと同じ構成のシリンダーやピストンを使用し、YBカムを使用しているのでバルブのリフト量は変わらない筈ですが、純正のガスケットを使用するとバルブ-ピストン間クリアランスが確保できずバルブヒットしてしまうので、ピストン側のバルブリセスを拡大して対応しています。
燃焼室容積の計測を行った上で計算した圧縮比は10〜11といった具合なのでレギュラーガソリンを使用しています。
今月は腰上オーバーホールをした際にポート加工とビッグキャブ取り付けを行い、ビッグバルブエンジンとしての恩恵をより受けられる状態になりました。
キャブレターがφ24なので吸気ポートはφ22とし、先細りで流速と流量の両立ができる形状を狙っています。
サーキットでシェイクダウンを行い、最高速アタックではメーター読みで105km/h程、GPS計測で90km/hを記録しました。
2025年3/22(日)にはYBで走る2度目のレースである、KAMINARI TIME TRIAL 2025 Part1【カミトラ】が茨城県坂東市のイワイサーキットにて開催されるので、セッティングを煮詰めて良い結果を出せる様に頑張りたいです。