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▼所有車種
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- ZRX1200R
北海道に住んでいます。
バイクブーム真っ只中の80年代に青春を過ごしたおかげでDNAレベルでバイク愛が刷り込まれました。
16才でRZ50に跨ってから現在までずーっとバイク乗り。
結婚、子育て、マイホームなど、バイクに対する脅威をことごとく乗り越え、時には死線をさまよいながらもバイクに乗り続けてきました。
GPZ900Rは心の友。我が翼。どんな時でも手放さず手元に置き続けて来ました(10年以上放置プレイだったのはナイショです)
基本的にカワサキ信者なのですが、カワサキしか乗らない訳ではありません。
よろしくお願いします。



北海道の秋(長文、しかも何故だか危ない話。万が一読んでしまい、不快な思いをさせてしまったらごめんなさい。ワタクシの心の闇。もしかすると、あなた様の心の闇かも)
天高くオッさん肥える秋。
はい。太りました。ズボンがキツイです‥爆
最近、ZRX号のステアリングに手が伸びる事が多いです。
このバイクのいいところは、なんと言ってもスタイリングとカラーリングに尽きる。次点が1200ccのトルクフルなエンジン。
「は?そこなの?!」って思う人もいると思うけど、バイクの見た目って重要だと思いますよ。
ちなみに自分のバイク選びの基準ですが、大事なのはインスピレーション。見た目が8割以上です。別の言い方をすると、一目惚れ、でしょうか。エンジン形式、パワー、使い方などは買ってからから考えます。
後先考えないアホな買い方の典型なんですけど、ことバイクにかぎっては間違った選び方ではないどころか最も正解に近い買い方なんじゃないでしょうか。
だって、バイクのデザインって、使用目的に沿ってはっきりした形をしていますし、それに適応させたエンジンが乗っているのが当たり前。デザイン=機能。ってのがバイクのいいところ。
自分にかぎって言えば、比較検討を繰り返して買ったバイクほど早く手放しています。
具体的にはハーレーのスポーツスターとBMWのK1200Rですね。
スポーツスターはGPZ900RとZZ-R1100で暴走を繰り返していた頃、「こんな乗り方してたら、明るい老後どころか40歳まで生き残れないカモ‥」と思い、スピードが出なくても楽しいバイク、として買いました。
「カッコいいし、俺もいい歳したオトナでしょ。これからは80キロでドコドコいわせて流すのよ」
‥しかしですね、当時の僕にはそれが全く出来ませんでした。結局、いつものようにブッ飛ばした挙句、高速に乗ったらサクシードにぶち抜かれ頭にくるわ、リジットマウントなのでエンジン回した時の振動が酷くて腕時計が次々壊れるわ(元々回して乗るバイクじゃないんだけどね)
「なんじゃこりゃ〜!!こんなバイクの何処に人気があるのかワカランわ〜!!」
と、乗り換えたたのがBMWのK1200R。
コレも、当時の浅はかなアタマで導き出した答えでした。
やはり長年親しんだスピードの麻薬は簡単には抜けない。だとしたら、速いけど安全なバイクに乗りゃいいんじゃないか。164PS。テレレバーにパラレバー(ニラレバーは晩御飯)。今では当たり前だけどABS付き。安全に260キロで走り続ける事のできるバイクでした(法が許せば、ね)
当時36歳。バイク人生も20年。「おれはこのベンベでアガるんじゃ〜!」とサイフも限界突破。
しかし‥しかしながらこのバイクではアガれなかったんです。
乗り味は素晴らしく、安定していながら速い。性能も素晴らしく文句のつけようがない。
でも、ちょっと違う‥。何かが足りない。ナニカ‥。心をかき立てる高揚感がない(はい、この手のアホが必ず口にするセリフですね)。常にバイクが自分の手の内にある感覚。パワーを見ればそんな事はあり得ないのだけど、自分の能力で164PSをコントロールしている(気にさせる)操縦性(これが高性能バイクのゆえんなんですけど)
「ちが〜う!俺が求めているのはコレじゃない!一歩間違えたらあの世にブッ飛ぶような背徳感に満ちた乗り物ぢゃ〜」(完全に頭わいてます)
でもね、その時悟ったんです。
三つ子の魂百まで。所詮、人間なんてもんは変われない。最低限、俺は成長出来ない出来損ないなんだ。ならば、バカはバカらしく、せめてバイクだけは自分を誤魔化さず乗って行こうじゃないか。
それで選んだのがこのバイク。優等生のBMWから、出来損ないのKawasakiに逆戻りです。
このバイク、街乗り仕様のツーリングバイクって穏やかな評価をする人が多いですけど、本質はヤバいバイクです。
輸出仕様のキャブセットとマフラーを変えるだけで120PSオーバー。さらに、低速よりにセットされた1200ccのトルクがヤバい。その大パワーとトルクを昔ながらのダブルクレードルフレームに乗せて二本サス。意図的にトルクを抜いてるK-tricをキャンセルすると、Ninja系エンジン直系の完成された素のパワーが味わえます。完全にパワーに車体が負けてるのがミソ。
昨今の、トラコンに慣れたライダーが不用意にアクセルを開けると大変な事になるかもしれない。
コレを操るには、昔ながらの大型バイクのアクセルワークが必要です。どんな時も、じわっと開ける、スロットルは回すではなく、ズラす、あてる感覚。ブレーキだって、パニクった時もソリッドにかけちゃいけません。
悪魔のように繊細に天使のように大胆に、ってやつです。
でも、コレが面白い。思い上がった考えなのは承知で書きますが、一歩間違えは自分どころか人様まブチ殺してオオゴトになってしまう。そんな怪物を制御する感覚。結局、この大バカ者がバイクに求めているのは非合法の香りなんです。
おそらく、だから近年の、200PSだけど制御装置を沢山付けて拘束してるから安全で〜っす。ってバイクがダメなんだと思う。コレだって、簡単に死ねるし殺しちゃうんだけど、そうじゃない。手綱は全部俺に寄越せ、って事です。
相当危ない事書いちゃってるんでそろそろやめにするけど、これ読んで共感できる人はこちら側の人間です。罪人の自覚を持ちつつ人様に迷惑だけはかけないように走る場所と時間は選びましょう。
今回は、ワタクシの心の闇のお話ですね。我ながらいたたまれなくなって早々に削除する可能性がありますんでご容赦下さいませ。