ぼっちツーリスト(reminiscenes)さんが投稿したツーリング情報

2023年08月09日13時34分。
母校到着。

old but good.

名寄市立豊西小学校。
僕はこの小学校の一期生卒です。
そんな思い出がたくさん詰まって
いる場所をバイクで再訪出来る
なんて素晴らしいことだ。
まだ僕のカラダが動くのだから、
頑張らないと。

去年ここを訪れ、この事実
を知った。
平成28年03月31日に閉校して
いた。
母校がなくなっていた。

時流とは強くて冷徹で極めて自然
なことだと悟らされる。
当然のことなんだと。


昭和49年。
母親が小学校のグランドの中の
トラックに沿うようにレジャー
シートを敷いた。　

父が僕をレジャーシートの方に
呼んだ。
「おぉーい」

その声に走って近寄る。
母が作ってくれるサンドイッチ
が大好きだった。
運動会の昼食に両親が用意して
くれたのだ。

それから50年が経った。
いま隼と一緒にその学校に居る。
これだけでも凄い事実だ。

同級生は亡くなり、杖をついて
歩行している者もいるというのに。
僕はリッターバイクを未だ自分で
走らせているんだゼ！

いま眼前に広がる豊西小学校の
グランドを前に目を閉じて、
このグランドで行われた当時の
賑わいを脳内で回想した。
脳のひだに深く刻まれた記憶を
思い起こす。


まるで当時の子供たちの声援が
聞こえてくるようだ。
汗の臭いや音声や肌に直接触れた
消しきれない記憶が蘇る。
清濁あわせのみ全てが素晴らしい
記憶だ。

この土地で育った経験と記憶が
何度もこの土地に来たくなる
ようだ。

why?
何故、僕はバイクに乗りソロで
ツーリングするのか？
その回答はこの名寄市にある。
両親にたくさんの愛情を受けた
この土地に訪れたいためだ。

あの愛情を心の深いところで
何度も記憶と照らし合わせて
確認し、両親を尊敬したい。

僕の心の深い最深部にある、
バイクに乗り続ける動機は
ここにあるのだろう。

だから、バイクに乗り北海道
に何度も訪れる。


現実的な世間の会話と言えば、
北海道って正直に言って、
旭山動物園とか札幌や富良野
に行けば、何にもないのに。
なんで？　また北海道？

そうではないんですよ。
そんな論外なお話しにイチイチ
反応しない。
放っておけばいい。

僕は僕なのだ。
僕の心にある思い、心が
バイクに跨らせる。

北海道に訪れるのは、僕の
心にある記憶を彷徨い、探す
ことにあり、そして感謝と
尊敬を探す。
それが見つけられたら、至福の
思いだ。

僕は北海道ツーリングの観光客
ではない。

old but good、古き良き時代。
これこそ大切にしたいものだと。
だから、今ここに生きている。
だからまた北海道にツーリングに
行くんだ。

ref.
写真④ 豊西小学校のグランド跡。
写真⑤ 体育館。