
タッつぁん
▼所有車種
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- GSX1100S KATANA
周りの色んな方々の反対を押し切り、再び大型バイクに跨がって早8年。
クラッチが重たいと言う悩みが解消し、カタナライフがますます楽しくなって来ました。
まだまだ乗るぞ!
<車歴>
HONDA ST50
KAWASAKI Z400LTD II
SUZUKI GSX750S
HONDA CB350 four
KAWASAKI KDX125SR
YAMAHA XT250S
SUZUKI GSX1100S KATANA




2年半振りに京都に競馬が帰ってきた。そして、2012年春の天皇賞、あのオルフェーヴルをも負かした 私の大好きなビートブラックも先導馬として帰ってきた。黒光りする毛並み、筋骨隆々、太い血管が膨れ上がった馬体が とても格好良かったのだ。
新しいシューズを手に入れた。新しいグラブも手に入れた。普段であれば、ワクワクでバイクに乗っているはず。だが ……
どうにも落ち込んでいる。原因は明らか。それは、その天皇賞が開催された日 ……
少し前下がり気味の場所にギアを1速に入れてバイクを離れる。駐輪中のスタンド外れ防止のためだ。
約8時間後、イグニッションキーを挿し、そのキーを右へひねる。セルボタンを押す …… そう、ニュートラルを確認せずにセルボタンを押したのだ。
何故かこの日のエンジンは粘りを見せた。ギアが1速である事に気付き、一瞬でセルボタンから指を外したのだが、エンジンは動こうと意外に粘った。
ウィンカーが割れ、アッパーカウルが傷つき、タンクがへこむ。ミラーに引っ掛けてあったヘルメットは落下し、大きく傷ついた。
アクセルを少し多めに捻る。ピストンの往復運動がクランクを介し 回転運動に変わり、ギア、チェーンを介して後輪に伝わる。後輪がタイヤを介しアスファルトとの摩擦を使って加速する。ヨシムラが咆哮を上げる。実に爽快な感覚。
ただ、左前方に目線を下げると欠けたアッパーカウルが見える。その目線を落とすとヘコんだタンクが …… ミラーの中には傷ついたヘルメット ……
気持ちが落ち込む ……