


CB1000R
ワンオフサイレンサーを製作しての考察。
結論から言いますと背圧をかけつつも、
抜けもある程度よい、流速の速い構造を必要とするエンジン特性と考えます。
ノーマルは、写真で分かるかと思いますが、エキパイも他メーカー同排気量と比べて細く、サイレンサー容量もたっぷりとしています。
キャタライザーBoxも容量サイズが大きく、触媒での排気抵抗は、小さい様に感じます。
最初は飾り程度のサイレンサーで、充分に、ノーマルスペックをトルクにパワーにトップエンドも伸びるのではと考えていましたが、
抜けを良くすれば、低、中速のレスポンスとトルク感は上がるのですが、
高回転でのトルクと伸びがイマイチよろしくないのです。
これはこれで、高回転で最高速アタックや高回転ウィリーなどを目的にせず、ワイルドな低中速を楽しむサイレンサーで良いのかもしれません。
全てではないですが、巷にあるリプレースサイレンサーは、車種ごとに、入り口から内径、そして出口まで専用にしているものが少なく、
汎用性をもたせるのに、サイレンサー内径50.8〜60位のものが多いようでが、これではスリップオンでは抜けすぎで、上記のような特性になってしまいます。
エンドバッフルで急激に絞り蓋をすると、適度な内径でストレートに抜くのでは違うので難しいところです。
ワンオフサイレンサーは、何度もパイプ径を作り変え中身もストレートに近い多段膨張形状とし、入り口も数種類作り変えて決定しました。
写真の見栄えは、切断溶接を繰り返してますので、継ぎ接ぎでかなり荒いですが、
言いようでは、レーシーで、サウンドは、内径が細めで入り口も小さいので高音質になりました。
ノーマルはやはり音も作りこまれた、トータル性能もよいサイレンサーだなと改めて思います。
ワイバンさんのスリップオンはバランスよくとても良くできた専用サイレンサーなのが、グラフからも見てとれます。
このエンジンの、キャラクターとして作られたトルクの谷は、フルエキゾーストで、特にエキパイ側で、1-4 2-3でバイパスで排気干渉させてやらないと消すのが難しいようです。