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バイクのフロントフォークオーバーホールの費用・工賃の相場とは?一般的な作業手順も解説

フロントフォークは、バイクを安全に走らせるために重要なパーツの一つです。

フロントフォーク内のオイルやオイルシールの劣化が起こると、フロントフォークが底付きを起こして、路面からの衝撃を吸収しなくなるのをご存じでしょうか?

もしフロントフォークの性能を元に戻す場合、オーバーホールを行なうのが望ましいですが、どれくらいの費用がかかるのか、わからない人も多いでしょう。

この記事では、フロントフォークのオーバーホールを自分で行なう場合の費用相場と難易度、またショップに依頼した場合の工賃相場を解説していきます。

ショップでオーバーホールを行なうときの一般的な作業手順についても解説するので、バイクのフロントフォークオーバーホールでお悩みの人は、ぜひ最後までお読みください。

フロントフォークとは

バイクのフロントフォークとは、バイクの前側にあるフロントタイヤとホイールを左右からはさんでいる、2本の棒状のパーツです。フロントフォークはサスペンションとしてクッションのような役割を持ち、路面からの衝撃吸収、走行の安定性確保などに役立っています。

バイクを安全に走らせるためには、定期的にフロントフォークのメンテナンスを行なう必要があります。

フロントフォークのオーバーホールを自分で行なう場合の費用相場と難易度

フロントフォークのオーバーホールを自分で行なう場合の費用相場と難易度

フロントフォークのオーバーホールを自分で行なう場合、費用や難易度はどの程度なのでしょうか。

フロントフォークのオーバーホールでかかる具体的な費用相場と、作業の難易度は以下のとおりです。

費用相場

フロントフォークのオーバーホールを自分で行なう場合、以下のような費用がかかります。

  • ダストシール:700円~4,000円程度
  • オイルシール:700円~2,000円程度
  • フォークオイル:1,000円~3,500円程度
  • リチウムグリス(万能グリス):100円~600円程度
  • フロントスタンド:5,000円~4万円程度
  • 漏斗:100円~1,000円程度
  • 計量カップ:100円~1,000円程度
  • 油面調整ツール:2,000円~4,000円程度
  • パーツクリーナー:300円~2,000円程度
  • インパクトレンチ:5,000円以上
  • トルクレンチ:3,000円~2万円程度

フロントフォークオイルの交換に必要な道具以外にも、劣化したオイルシールなど交換するパーツがあれば用意してください。

バイクの前方パーツを取り外す際には、フロントスタンドがあると作業がしやすいでしょう。

なお、フロントフォークの分解には専用工具が必要ですが、インパクトレンチがあれば代用可能です。

難易度

自分でフロントフォークのオーバーホールを行なう場合でも、ポイントを理解して作業すれば難易度は高くありません。

押さえるべきポイントは、フロントフォークに傷を付けないことや、トルクレンチの使用時に規定トルクを守ることなどです。

ただし、フロントフォークのオーバーホールを行なうには、フロントタイヤとフロントフォークを外す作業が必要なため、分解に慣れていない人にとっては難易度が高いといえるでしょう。

フロントフォークオーバーホールをショップに依頼した場合の工賃相場

フロントフォークのオーバーホールを、バイクショップに依頼すると以下の工賃が発生します。

  • フロントフォークのオーバーホール工賃:1万800円~3万7,800円程度

上記にはタイヤ分解に加えて、フロントフォークの分解費用も含まれています。

フロントフォークのオーバーホールは分解する工程が多いため、比較的工賃が高めです。

フロントフォークを事前に分解した状態で持ち込めば、工程が少なくなるため、工賃が安くなる可能性があるでしょう。

なお、上記の費用に加え、オイルシールやフロントフォークのオイルなど、交換したパーツ代金が加算されることに留意してください。

フロントフォークのオーバーホールをショップで行なうときの一般的な作業手順

ここでは、フロントフォークのオーバーホールをショップに依頼したときの、一般的な作業手順を解説していきます。

ショップへの依頼を検討している人は、以下の作業手順を参考にしてください。

  1. フロントフォークの周辺のタンクなどに保護フィルムを貼り、工具などが車体に当たって傷付けないようにする
  2. フロントフォークの突き出しなどのセッティング状態を確認する
  3. フロントフォークを外して分解する
  4. フォークオイルを抜き取ったあと、サビやゴミを取り除き、内側を磨くなどして清掃する
  5. 取り付け部分の三つ又やステムも清掃し、グリスアップする
  6. フォークオイルを注入して、エア抜きを行なう
  7. 締め付けトルクを管理しながら組み立てる
  8. フロントフォークを分解前の状態に戻し、バイクの車体に取り付けて完了

上記の1から8までを順番に進めることで、フロントフォークのオーバーホールを行ないます。

フロントフォークのオーバーホールを自分で行なうことが不安な人は、ショップに依頼してみてください。

まとめ

この記事では、フロントフォークオーバーホールの費用や工賃の相場について解説しました。

ポイントは以下のとおりです。

  • フロントフォークには、路面からの衝撃を吸収するなど重要な役割がある
  • フロントフォークのオーバーホール時には、ダストシールやオイルシールなど交換するパーツもそろえる必要がある
  • フロントフォークの分解は、専用工具がなくてもインパクトレンチで代用できる
  • フロントフォークのオーバーホールは、ポイントを理解して作業すれば難易度は高くないが、慣れていない人には難しい作業
  • フロントフォークのオーバーホールをバイクショップに依頼した場合、約1万円以上の工賃が発生する

上記のポイントを理解したうえで、フロントフォークのオーバーホールを行ないましょう。

本記事は、2023年6月6日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いします。

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