モリワキエンジニアリングは'73年の設立以来、30年にわたって大排気量4ストロークエンジンを搭載するスポーツバイクを対象に、エンジンチューン、カムヤピストン、コンロッド、マフラーなどのパーツを国内はもちろん、世界各国に供給し、確固たる実績を残してきた。とくにカワサキZシリーズ用はもはや伝説となりながらもいまだに高い人気を誇っている。森脇さんの確かな目がモリワキブランドの高いクオリティを30年以上守り続けてきたのだ。
「グランプリマシンのエンジンが2ストロークから4ストロークになったことで、ボクとしてもモリワキとしても夢が膨らみましたね。2ストロークのときはあまりにもかけ離れた世界でしたけど、4ストロークエンジンとなれば、30年間の研究や製造ノウハウが生かせますから。でも、ホンダのV型5気筒は強烈です。当初はここまで出力が上がってくると手に負えない、どういうふうにまとめていいかがわからなかったんです。スーパーバイクの延長線上ではダメだとわかりましたから(笑)。こういうふうにうまくいかないのが最高に楽しいんですよ。シビアですけど、とても勉強になります」
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