HONDA CB1000R

2021年 最新バイク事情をリードする

注目の6

ホンダ CB1000R

東京・大阪モーターサイクルショー、ミラノショー、インターモトなど世界中で名だたるイベントが中止、もしくはバーチャルでの開催を余儀なくされている。しかしそんな逆境のなかでも、メーカーはさまざまなニューモデルを作り出している。2021年春にリリースされるモデルから、今後の業界の動向を予想していく。

Text/Satoru Ii

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いよいよ迫るEURO5に適応
スマホリンク TFTディスプレイも

HONDA
CB1000R
国内販売価格/発売日♦未定

CB1000Rのニューモデルがヨーロッパで発表。ティアドロップ形状のLEDヘッドライトが特徴的で、エンジンは数字上のスペックこそ変更はないが、FIの設定が最適化されており、レスポンスが向上。EURO5にも適応している。現在は国内での発表はないが、2021年春頃の発売を期待したい。

ホンダ CB1000R
ホンダ CB1000R 5インチフルカラーTFT液晶

ディスプレイには5インチのフルカラーTFT液晶を採用。スマートフォンとリンクし、通話・メール・音楽・ナビなどを音声制御することも可能。

ホンダ CB1000R 性能チャート
SPECIFICATION
エンジン形式 水冷4ストロークDOHC4気筒
総排気量 998cc
ボア×ストローク 75mm×56.5mm
最高出力 107kW/10,500rpm
最大トルク 104N・m/8,250rpm
変速機 6速
全長×全幅×全高 2,120×789×1,090mm
ホイールベース 1,455mm
シート高 830mm
車両重量 212kg
タンク容量 16.2L
タイヤサイズ F:120/70-ZR17
R:190/55-ZR17
ブレーキ形式 F:ダブルディスク
R:ディスク
価格 未定

CBの歴史

1969

ホンダ ドリーム CB750FOUR

HONDA
DREAM CB750FOUR

CBの名を世界中に鳴り響かせた大ヒットモデルであり、日本国内ではナナハンブームを巻き起こした。量産車としては世界初の最高速200km/hの性能を誇った。最初期型のK0のみ砂型クランクケースを採用していたが、すぐに金型に変更されたため、砂型の中古車両は驚くほど高値がつけられている。

中古相場:38.5万~860万円

1992

ホンダ CB1000 スーパーフォア

HONDA
CB1000 SUPER FOUR

80年代のレーサーレプリカブームが終わり、1990年代にはメーカーによる750cc規制が解除され、リッターバイクが市場に登場し始めた。ホンダも「プロジェクトBIG-1」を謳い、CB1000 SUPER FOURを発表。そこから再び、CBがホンダを、ひいては日本のバイクを牽引する時代が始まった。

中古相場:23.7万~59.8万円

2018~

ホンダ CB1000R

HONDA
CB1000R

2018年に次世代CBとしてフルモデルチェンジを果たしたCB1000Rは、KATANAやZ900RSなどのネオクラシックブームの先駆けといっても過言ではない。スロットルバイワイヤ、トルクコントロール、パワーセレクター、クイックシフターといった電子制御を多数搭載した、まさに最先端モデルだ。

新車価格:167万900円
中古相場:104.5万~166.9万円

止まらないホンダを牽引するCB

 2018年、電子制御システムを多数搭載したCB1000Rが登場し、同年、カワサキもZ900RSをリリース。翌年にはスズキKATANAなど、各メーカーを代表するモデルの名を冠した最新モデルが市場に登場し、ネオクラシックブームが始まった。
 そして2020年秋、海外向けにCB1000Rのモデルチェンジが発表された。内容はマイナーチェンジだが、スマートフォンと連携することで音楽の再生やナビを表示することができるTFTモニターの搭載や、FIの特性を変更することでEURO5に適応するなど、2021年以降を見据えた進化が織り込まれている。
 また、同じく海外ではCB125Rがエンジン、サスペンションをアップデートして発表されており、日本国内ではCB1300スーパーフォアの新型も発表された。ほかにもレブル1100、NC750X、X-ADV、PCX、CRF250L/RALLYなど、国内外ともに最も多くのモデルチェンジを発表しているのが、ホンダだ。
 2020年は革新的なスポーツモデル、CBR1000RR-R ファイヤーブレードを発売し、コロナ禍のなかでも大きな話題を提供してくれたホンダ。その勢いは2021年も止まることはないだろう。

※中古車相場価格はグーバイク調べ(2021年1月)。

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