
八兵衛@京都。
1961年製造
国宝_石清水八幡宮_麓にて居を構える
モトクル歴
2025年6月21日初投稿
相互フォロー致します。
バイク歴は47年 (1978年~)
70台弱のバイクを乗り継いでます。
まだまだ煩悩は治まりませんね。
(自己紹介欄の文字数オーバーになったので
詳細のバイク歴は画像投稿コメントに)
GLCXFUNCLUB管理人 HPは休止中
またがり隊 NO8広報担当
現在所有
◉GL700 (オフ会用、レストア中)1983年
◉シルクロードCT250 (林道、ツーリング用)1981年
◉クロスカブCC110 (通勤、カブミ用)2021年
◉CB50S (レストア中)1971年
知らない間に絶賛ホンダ党
◉フェザー125 (息子、通勤用)
ソロキャンツーが趣味
介護で泊まりキャンプに行けないので
デーキャンプと
カブミーティングに
夢は
息子と娘と孫とでツーリング










――「アイ・フィール・コーク」
あのフレーズが流れるだけで、なぜだか胸の奥がじんわりと温かくなる。
どこまでも澄んだ青空の下、白いシャツが風に揺れ、笑い声が弾む。
テレビから流れてきたあのコーラのCMは、ただの飲み物の宣伝ではなかった。
それは、元気だった日本の、明日を信じていた若者たちの象徴だったように思う。
あの頃、街はまだ少し不器用で、人も素直だった。
駅前の喫茶店にはフォークソングが流れ、通りには学生の笑い声が響いた。
新しいものを追いかけながらも、心のどこかで「人と人とのぬくもり」を信じていた時代。
手間を惜しまない仕事、言葉を交わす買い物、そして家族で囲む食卓――
それらが、何よりも豊かだった。
CMの中の若者たちは、未来を恐れず、太陽のように輝いていた。
「アイ・フィール・コーク!」の一言に込められたのは、
“今この瞬間を精いっぱい楽しむ”というメッセージだったのかもしれない。
海辺で瓶の王冠を開ける音、グラスの中で弾ける泡、
そしてそのひと口に広がる、あの爽やかな幸福感。
それは、たぶん「青春」という言葉よりもずっとリアルな“生きる実感”だった。
振り返れば、あの時代の日本には“希望”があった。
景気がどうとか、効率がどうとかではなく、
「自分たちで未来を作っていける」という確信に近い空気が、街中に漂っていた。
誰もがまだ、夢を語ることを恥ずかしがらずに済んだ。
小さな幸せを見つけることに、正直でいられた。
――いい時代だったなぁ。
その言葉を口にすると、どこからかあのCMソングが聴こえてくる気がする。
目を閉じれば、潮風の匂いと、冷えたコーラの泡の音。
心の奥で弾けたそれは、たぶんもう二度と戻らないけれど、
確かにあの時代を生きた自分の中には、今も静かに残っている。
「アイ・フィール・コーク」――
それは、失われた時間の記憶であり、
今を生きる私たちへの、懐かしくも優しいエールなのかもしれない。



