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バイクキャブレターの油面調整は必要?油面調整の方法を解説!

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「バイクを駐車していたら下にシミができている・・・」
「よく見たらガソリンが漏れている!?」

バイクのキャブレターから、燃料が漏れていた経験はないでしょうか? このいわゆるオーバーフロー(あふれ出す)の原因は、キャブレターの油面にあります。

そこで今回は、バイクのキャブレターの油面について解説していきます。キャブレターのオーバーフローに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

キャブレターの油面とは?

キャブレターの油面とは、フロート室に溜める燃料量の基準のことです。フロートに溜まったガソリンがエンジンの負圧によって吸い出されるので、燃料の量が多すぎても少なすぎても不調の原因になります。
ここからは、油面と密接な関係のあるフロートチャンバーや、油面の役割について、詳しく確認していきましょう。

キャブレターのフロートチャンバーの役割

フロートチャンバーは燃料をキャブレターに一時的に溜めるプールのような役割を担っています。フロートチャンバーに溜められた燃料は、スロージェットやメインジェットを通じて空気と混合され、最終的に混合気としてエンジンに供給されます。

フロートチャンバーは燃料を溜める役割だけでなく、転倒した際にエンジンに燃料が流れ込んで故障することを防止する役割もあります。

油面はどのような役割を果たしているのか

ガソリンタンクから燃料を送る際、フロートチャンバーのガソリンが適正量になるとフロートと呼ばれる浮き輪のような部品が動き、弁を閉じることでガソリンの供給が止まります。このとき溜まるガソリンの量が油面です。油面は高すぎても低すぎても不調を起こします。油面が高すぎるとオーバーフローの原因となり、低すぎると燃料が十分に供給されず燃調が薄くなってしまいます。「あふれ出さず少なすぎず」という状態を保つのが油面の役割といえるでしょう。

キャブレターの油面が狂っているとどうなる?

キャブレターの油面が狂っているとどうなる?

油面が狂ってしまうと不調や故障の原因となるため、次のような症状が見られたら油面が狂っていないかチェックが必要です。

油面が高い

油面が高すぎると、オーバーフローを起こします。フロートチャンバーに必要以上の燃料が供給された結果、あふれた燃料が漏れ出してしまうのです。

オーバーフローしていると燃調が強制的に濃い方向になってしまうため、高回転が吹け上がらない現象を起こすこともあります。
また、エンジン周辺で燃料が漏れるため非常に危険です。スパークや静電気などで火花が散ってしまうと火災を起こす危険性があるため、早急な修理が必要といえます。

油面が低い

油面が低すぎる場合、混合気に必要な燃料が不足するため燃調が薄いような症状になったり、極端な場合にはエンジンの始動ができなくなったりします。

燃調が薄い状態が続くとエンジンへ負担をかけ続けることになるため、エンジンブローのリスクもあります。油面が高い状態よりも深刻なダメージを与える可能性があり、注意が必要です。

このような症状は油面が狂っていても起きますが、燃料コックなどの故障によっても引き起こされる可能性があります。そのため、油面のチェックをする前に外観をチェックすることをおすすめします。

キャブレターの油面調整の方法とは?

最後に、油面が狂ってしまった際の調整方法についてご紹介します。しっかり調整すれば直るので、ぜひ調整にトライしてみてください。

フロートの高さで調整する

まず、フロートチャンバーにあるフロートのピンの曲がり具合を調整します。フロートにはフロートバルブと呼ばれる弁がついていますが、この弁の閉じる位置を決めているのがフロートのピンです。

このピンを曲げる角度で、油面の高さを調整できます。油面はフロートレベルゲージと呼ばれる工具を使うことで調整することも可能ですが、必須工具ではありません。なくても実油面で測定できます。

実油面を計測し、誤差がある場合はフロートのピンを曲げて調整する

フロートチャンバーについている測定用の穴にホースを取り付け、垂直にします。ガソリンタンクのコックをONにするとホースに燃料が流れ込み、このときのホース内の燃料の高さを計測することで実油面を計測することが可能です。

基準となる印がついている場合は、そこからホースの油面までの高差を計測して基準値との差異を参考に再度調整します。最終的に基準値内になれば調整は完了です。

こちらの方法は特殊工具が必要なくバイク整備の基本工具のみで対応することができるので、ぜひ試してみてください。

まとめ

油面は高すぎても低すぎても、エンジンに不調をきたすおそれがあります。そればかりか、油面が狂うことでオーバーフローが起き、最悪発火の原因にもなり得ます。そうならないためには油面の調整が必要です。油面の調整は、特殊な工具がなくてもできるので、ぜひこのページを参考に調整してみてください。
ただしキャブレターはデリケートなパーツなので、整備に自信のない方はバイクショップに依頼することをおすすめします。

本記事は、2020年7月30日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。