バイク初心者がやりがちなメンテナンスの勘違いとNG例8選
この記事では、バイクをメンテナンスするときに初心者がやりがちな勘違いや、それにともなう失敗例などを紹介します。そのなかには、非常に危険で大きな事故などにつながりかねないものもあります。安全なセルフメンテナンスを目指す初心者の方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
バイク初心者がやりがちなメンテナンスの勘違いと注意点
メンテナンスをする際、バイク初心者であればさまざまな勘違いや失敗をしてしまうものでしょう。初心者にありがちな勘違いの具体例と、それに対する注意点を紹介します。
取扱説明書を読まずに整備
メンテナンスで使用する工具や整備の方法は、車種によって異なる場合があります。
そのため、整備経験の少ない初心者の場合は個人ブログなどを参考にするのではなく、バイクの取扱説明書に従って整備を進めるようにしましょう。最初のうちに取扱説明書で整備の基本を習得しておくと、難しい作業にも応用しやすくなります。
誤った工具の選び方、使い方
所有する工具の種類が少ない初心者は、誤った工具を使用してネジ山を潰すといった失敗を起こしやすいです。そうなると、そのパーツや車両を買い換えるまで、整備ができなくなる恐れがあります。
工具の知識が乏しい初心者が作業を行なう場合は、まず取扱説明書に記載されている工具をそろえることが大切です。また、自分が持っているドライバーにどのネジが対応するかわからないときは、大きいサイズから試していくのがおすすめです。
バイク用ではないスプレーや溶剤の使用
バイクには、構造が特殊なパーツや使用していると高熱を発するパーツが多くあります。
そのため、ホームセンターなどで購入できる多用途の溶剤ではなく、バイク専用のものを買うのが理想です。これを知らずに多用途の防錆潤滑剤スプレーを使うと、重要なパーツであるOリングのゴムが著しく劣化することがあります。
初心者なのにブレーキまわりの整備
バイクのブレーキまわりの整備は、失敗すると重大な事故につながることがあります。そのため、初心者が乗るバイクのブレーキまわりは、専門店にメンテナンスを依頼するのが理想です。
また、バイクのブレーキを整備する際には、フルード交換時のエア抜きのように感覚が重要となる作業もあります。ブレーキまわりのメンテナンスは安全性に直結するため、ある程度の経験を積んでから挑戦するようにしましょう。
バイク専門店で行なわれているブレーキの修理に興味がある方は、ぜひ以下のページもチェックしてみてください。
適当すぎるサスペンションの調整
サスペンションは、基本的な走行性能や快適性をつかさどる重要なパーツです。サスペンションのベストなセッティングは、ライダーの体重や荷物の量によっても変わります。
インターネットの情報を参考にダイヤルを適当に回しても、それが自身の体重などと合わなければ意味がありません。また、間違った調整をすると、乗り心地が悪くなることもあるので注意しましょう。
バイク専門店で行なわれているサスペンションの修理や調整に興味がある方は、以下のページも参考にしてみてください。
サイドスタンドに立てた状態でのオイル確認
適切なオイル量をチェックするためには、車体が傾いてしまうサイドスタンドではなく、メンテナンススタンドを使って後輪を持ち上げる必要があります。また、バイクのエンジンをかけたままオイル量を確認すると、オイルが循環しているため窓から見える量は少なくなります。ですから、オイル量を正しくチェックするためには、エンジンを止めた直後は避けるようにしましょう。
適当な順番でバッテリーを外す
バッテリー端子は、必ずマイナス端子から外します。プラスからマイナスに流れるバッテリー電流は、先にマイナスを外すことで電気の通り道を遮断できるからです。また、取り付けるときにはプラス端子からつなぎます。
この順番を間違えると、スパークと呼ばれる火花が発生したり、配線がショートしたりしてバイクの電気系統が壊れることもあるので注意しましょう。
バイク専門店で行なわれている、バッテリーまわりの修理やメンテナンスに関心がある方は、ぜひ以下のページも参考にしてみてください。
メンテナンス直後にすぐ走行する
メンテナンスを終えたバイクを安全に乗るためには、走行前に各パーツを入念にチェックする必要があります。洗車をすると、水に弱いテールランプやウィンカー、ブレーキランプなどがつかなくなることがあるからです。
かなり大がかりなメンテナンスをした場合には、車体を前後に押して、引きずられることなくフロントブレーキが使えるかどうかなど、安全性に関するチェックも行なう必要があります。
まとめ
バイクに関する知識や整備の経験が乏しい初心者は、メンテナンス時にさまざまな失敗を起こしがちです。そのなかには、走行中の事故につながりかねないものも少なくありません。
バイクの取扱説明書などを見ても整備の方法や手順などがわからない場合は、適当にメンテナンスを進めるのではなく、整備実績の豊富な専門店に相談しましょう。
本記事は、2020年7月30日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。