バイクのキーシリンダーの外し方とは?交換が必要な症状・工具も紹介
バイクの鍵が回りにくくなることや、キーシリンダーに不調を感じた経験があるのではないでしょうか。この記事では、バイクのキーシリンダー交換が必要なシーンや、具体的な外し方などを紹介します。これから初めてバイクのキーシリンダーを外そうと考えている方は、ぜひ作業前に本記事をチェックしてみてください。
バイクのキーシリンダーはどんな症状のときに外すもの?
バイクのキーシリンダーは、「バイクの鍵」に関するトラブルや不調が生じたときに取り外して交換をするものです。一般的には、以下のような症状が生じたときに交換作業がおこなわれます。
キーシリンダーの錆び付きやゴミやホコリが溜まった程度であれば、それらを取り除くことで、シリンダー交換をせずに済む場合もあります。一方、キーシリンダーもしくは鍵の劣化や歪みが生じている場合は、外出先でバイクの鍵が回らなくなる可能性もありますので、早めに交換作業を進めた方がよいでしょう。
バイクのキーシリンダー交換で用意するもの
一般的なバイクのキーシリンダー交換では、以下のように非常に多彩な部品や工具が必要となります。
キーシリンダー本体を用意するときの注意点
取り外しをおこなう車種によっては、キーシリンダーにもキャブレター用とFI用といった複数の種類が用意されている場合があります。また、普通自動車と同じで社外品と純正品がありますので、購入時には注意をしてください。
社外品のキーシリンダーなら、総合通販サイトなどでも手頃な価格で購入可能となります。一方、純正品は社外品よりも価格が高額となります。
ドライバーを用意するときの注意点
これはすべてのバイクメンテナンスにいえることですが、ドライバーなどの使用する工具やパーツの種類も、車種によって異なります。例えば、バイクの整備に欠かせないドライバーについては、以下のような種類があります。
容易に先端部分のビットを交換できるショックドライバーなどは、総合通販サイトで1,500円~4,000円ほどの価格帯で売られています。これだけビットがあれば、幅広い作業に対応できると思いますが、購入したパーツに合わない失敗を防ぐためには、最初に購入したキーシリンダーの説明書を見てから、工具などを用意すると良いでしょう。
バイクのキーシリンダーの外し方・取り付け方
キーシリンダーの交換作業は、以下のような流れで進められることが一般的です。
1.トップブリッジの取り外し
まず、バイクに付いているキーシリンダーの配線をたどり、配線とコネクター部分を保持するケーブルクリップを外します。その後ハンドルを左いっぱいに切り、ステアリングステムに付いたセンターナットをゆるめてください。そして、フロントスタンドをかけた上で、始めはセンターナット、次はトップブリッジの順で取り外します。
2.キーシリンダーの本体の取り外し
次に、キーシリンダーを固定するボルトをゆるめます。このボルトが外れると、シリンダー本体も簡単に外れるようになります。固定ボルトとトップブリッジに対しては、ダイスとタップをかけていきます。この作業をするときには、ねじのロック剤が残らないように丁寧に除去をしてください。
3.新しいキーシリンダーの取り付け
古いキーシリンダーを外した部分に新しいシリンダーを置き、ボルトを締めていきます。この作業をするときには、必ずねじロック剤をボルトの先端に塗布してください。
4.トップブリッジの取り付け
新しいキーシリンダーをボルトでしっかり締め付けたら、次はトップブリッジを押し込み、取り付けをおこないます。配線を正しい位置に戻した上でカプラーを装着し、ハンドルを右いっぱいに切ったところでセンターナットを締めましょう。最後に、配線保持のケーブルクリップとセンターナットのカバーを付けて作業完了となります。
まとめ
バイクのキーシリンダーは、鍵もしくは鍵穴のトラブルが生じたときに交換をおこないます。この作業をするときには、まず総合通販サイトなどからキーシリンダーの本体を選び、それから自分の車種に合った工具やパーツなどを揃えていきます。
キーシリンダーの外し方は、数あるバイクのメンテナンスのなかでも比較的簡単な方だと思います。ですが、交換までにはたくさんの部品を外していきますので、紛失などないように丁寧かつ慎重に作業を進めるようにしてください。
本記事は、2020年4月21日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。