プラグの焼け具合でバイクの調子をチェックする方法を徹底解説!
プラグでエンジンの調子を見るという話は聞いたことがあっても、実際にどのようにチェックすれば分かる人は少ないでしょう。バイクに乗り続けていくのならプラグの焼け具合を見られるスキルは身につけておいて損はありません。
ここでは、プラグの焼け具合でバイクの調子をチェックする方法についてご紹介します。
プラグの適切な焼け具合とは?
プラグの適切な焼け具合を表現した言葉でよく「キツネ色」という表現が使われています。まるで揚げ物のような表現ですが、プラグの焼け色がキツネ色であれば適正な燃調でエンジンの調子が良いということです。
もし、キツネ色ではなく真っ黒だったり真っ白だったりした場合はエンジンの燃調が狂っているか、気温からプラグの熱価が合っていないことになります。
真っ白の場合は焼けすぎで燃焼温度が高く、燃調が薄い可能性が高いです。逆に黒っぽい場合はくすぶって上手く燃焼できておらず、燃調が濃すぎる可能性が高いです。
燃調が濃すぎる場合はすぐにエンジンが大ダメージを負うことはありませんが、薄いと焼き付きやピストンの穴あきなどが起こり大変危険な状態です。以下の解説を読んで、早急に対処しましょう。
プラグが焼けすぎているときの対処方
プラグの焼けすぎには様々な原因が存在しますが、代表的なものとしては以下のような原因があります。
点火時期が進みすぎ
点火時期の点検と再調整をする
燃調が薄すぎる
キャブレター車の場合はキャブオーバーホールしてつまりがないか確認。インジェクション車の場合はO2センサーが故障してないかチェック
外気温が高すぎる
ノーマル車では外気温の変化でプラグが焼けすぎる可能性は低いが、マフラー交換などを行っている車両であれば夏場など外気温に影響される可能性がある。その場合はプラグの熱価を上げて様子を見る(例:NGKの場合#7から#8に交換)
プラグの締め付け不足
指定トルクでしっかり締め直す
プラグチェック時の注意点
プラグはデリケートなパーツであるため、チェック時にはいくつか注意点があります。今後のメンテナンスのためにも、目を通しておきましょう。
熱価を変えるときは上下1番手までで様子を見る
一気に冷え方や焼け方のプラグにするとエンジントラブルの原因になりかねません。そもそも標準から2番手以上熱価を変えないと適切な焼け色にならない場合は、他に原因がある可能性が非常に高いです。
セッティングや不良箇所を直してプラグの焼け色を見直したいときは新品のプラグを使う
中古のプラグを使うと以前の焼け色が残ってしまい、今の状態が焼け色に反映されるまで時間がかかります。できれば新品のプラグを使ったほうが判断しやすくなります。
プラグの締め付けトルクに注意
プラグを一度締め付けすぎるとネジの座面にあるワッシャーが完全に潰れてしまい、再使用できなくなります。可能であればトルクレンチを用意して指定トルクで締めてください。
まとめ
本記事は、2019年6月28日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。