バイクのハブベアリング交換のコツとは?自分でできる?

バイクの足回りのメンテナンスを行う際は、ハブベアリングの劣化も忘れずにチェックしましょう。ハブベアリングは、走行性能やエンジン出力に関係する重要なパーツです。劣化に気付かず走行を続けると、燃費性能の低下やホイールロックなどのリスクがあるため注意してください。
今回は、ハブベアリング交換時期の目安や方法、注意点について解説します。メンテナンススキルを高めて、愛車本来の走行性能を引き出していきましょう。

ベアリングの交換時期の目安

ハブベアリングの交換時期(寿命)は、ベアリングに次のような症状が見られた場合です。

  • 走行中に異音(「シャーシャー」「ゴーゴー」など)がする
  • 手動でベアリングを回した際、回転がスムーズではない(ゴリゴリと振動が伝わる)
  • 長年ベアリングのメンテナンス(オイル注入)や交換をしていない
  • ダストシールにオイルが漏れ出ている

ハブベアリングは目視だけでは劣化や摩耗を確認できないため、点検・交換を行うにはホイールからベアリングを取り外さなければいけません。メンテナンスの手間や負担を減らすためにも、以下のような足回りのメンテナンスを行う際は、ハブベアリングの点検も欠かさず行いましょう。

  • タイヤ交換
  • ホイール脱着
  • ブレーキキャリパー交換
  • ドライブチェーン交換

ベアリングの交換方法

ベアリングの交換方法

個人でホイール脱着が可能な方は、ハブベアリングの交換に挑戦してみましょう。

<用意するもの>

  • ベアリングプーラー(グリップアンカー、コンクリートアンカーなどで代用可)
  • ベアリングプッシャー(ボックスソケットなどで代用可)
  • 新品のハブベアリング
  • 新品のダストシール
  • グリス
  • クリーナー類
  • ウエス

※ドライバーやレンチなどの標準的な工具は省きます。車種に適合するハブベアリング型番や工具サイズについては、サービスマニュアルをご確認ください。

<ハブベアリング交換の手順>

  1. ベアリング交換が必要なタイヤを車体から取り外す
  2. ベアリングプーラーで古いベアリングを引き抜く(代替工具を使う場合、別途必要なシャフトや金属棒をご用意ください)
  3. 引き抜いたベアリングの反対面から、プッシャーや金属棒を使って残りのベアリングを押し出す
  4. ベアリング穴にオイル漏れなどの汚れがあればクリーナーやウエスを使って拭き取っておく
  5. 新しいベアリングの内側にグリスを注入し、指でよく馴染ませたらシールをかぶせておく
  6. ベアリングプッシャーで新しいベアリングを押し込む
  7. 反対側からディスタンスカラーを入れ、残りのベアリングを押し込む
  8. タイヤを取り付けて完了

ベアリング交換の注意点

冬場など気温が低い時季はホイールが萎縮してベアリングが外れにくい場合があります。無理な力を加えると周辺パーツを傷める原因となるため注意してください。ベアリング脱着をスムーズに行うには、接合部をドライヤーやヒートガンで温めて膨張させ、新品のベアリングはしっかり冷やしておくことが大切です。

また、ベアリング装着時は均一に力を加えないと構造上の軸にブレが生じ、走行性能に悪影響を与えてしまう可能性があります。特に、専用工具ではなく代替工具を使用する場合、ベアリングが斜めにはまってしまわないよう注意しましょう。

「工具を用意できない」「作業に自信がない」という場合は、信頼できるバイクショップへ相談してみるのがおすすめです。

まとめ

  • ハブベアリングの交換時期の目安は、「異音」「違和感」「オイル漏れによる摩耗」が見られたとき
  • ハブベアリングの交換方法は、古いベアリングを抜き、グリスアップした新しいベアリングはめ込む流れが基本
  • ハブベアリング交換の際は、可能なら専用工具を使用し、無理な力を加えないことが大切
  • 作業に自信がなければ専用工具のあるバイクショップへ依頼するのがおすすめ

本記事は、2019年4月26日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。