バイクのチェーンにエンジンオイルは使える?使うときの注意点&代用できるオイルの種類
バイクチェーンはオイルを含むパーツのため、定期的に塗布や注油を行う必要があります。オイルが切れてしまうとチェーンにさびが発生し、チェーン寿命が縮まる原因となるため注意しましょう。バイクには、さまざまなパーツでオイルが使用されていますが、エンジンオイルやチェーンオイルなど異なるオイルに互換性はあるのでしょうか?
今回は、チェーンメンテナンスでエンジンオイルを使用する際のポイントや注意点、代用できるオイルについてご紹介します。メンテナンス用品を使い回して費用を抑えたいという方は、ぜひ参考にしてください。
エンジンオイルはバイクチェーンにも使える
バイクで使用されるオイル(エンジンオイルやチェーンオイル)には粘度があり、パーツの潤滑性を高めたりさびから守ったりする役割を果たしています。オイルの種類が異なれば粘度も異なりますが、粘度や性質の近いオイルなら、メンテナンスするパーツが違ったとしても代用は可能です。
エンジンオイルはチェーンオイルに比べてやや粘性が劣りますが、上記のことから、バイクチェーンにも問題なく使用できる場合がほとんどです。ゴムへの攻撃性も低いため、シールチェーンに使用してもシールを傷めにくいでしょう。
ただし、普段は粘度の高いドライタイプのオイルをチェーンに塗布している場合、エンジンオイルに替えることでメンテナンス頻度が高くなってしまうため、注意してください。これは、粘度が低いオイルを使用すると「油切れ」を起こしやすくなるためです。
エンジンオイルをバイクチェーンに使うときの注意点
チェーンオイルの代わりにエンジンオイルを使用する場合、上述のとおり効果の持続は見込めません。晴天時の走行でも走行距離500kmを目安にメンテナンスを行う必要があるでしょう。このことから、オイルが落ちやすい梅雨時期やロングツーリングを控えているような方は、エンジンオイルの使用を避けておくのが無難です。どうしてもエンジンオイルでチェーンメンテナンスを行うならば、外出先でオイル注油ができるよう少量のエンジンオイルを携行しておきましょう。
エンジンオイル以外に代用できるオイルはある?
チェーンオイルの代用品には、チェーンソーに使用する「チェーンソーオイル」や機械オイルの「ハンマーオイル」が挙げられます。これらはエンジンオイルに比べて粘度が高いため、飛散が少なく注油頻度もそこまで多くならないのが利点です。ただし、チェーンオイルの代用は粘度が高ければ良いというわけではないため注意してください。
特にシールチェーンの場合、シールを傷めない成分のオイルを選ぶことが重要です。一般家庭や自転車に使用されるオイルの中には、揮発性が高くシールチェーンのシール(ゴム部)を著しく傷めてしまうものがあります。チェーンに適したオイルでないと、チェーンの摩耗や劣化を早めてしまうため、オイルの性質に不安があれば、本来使用するべきチェーンオイルを選ぶよう心がけましょう。
まとめ
本記事は、2019年3月26日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。