気になるチェーンのたるみ・危険シグナルを察知しよう!
バイクチェーンがたるみすぎていると、チェーンが外れて事故につながるリスクがあります。だからと言って、締めすぎるとチェーンの摩耗を早めるなどの可能性も考えられるため、基本的には“遊び”を作ることが大切です。チェーンの危険シグナルを察知するためにも、日々のメンテナンスで、チェーンのたるみ具合をチェックするよう心がけましょう。
今回は、チェーンのたるみを見分けるための症状や適正な張りについて解説します。
バイクチェーンのたるみを見分ける症状は?
走行を重ねてバイクチェーンに過剰なたるみが起こると、以下のような症状が見られるようになります。
<バイクチェーンの危険シグナル>
バイクチェーンは、密接する歯車(スプロケット)の状態と深くかかわっています。チェーンの張りが適正でないとスプロケットの摩耗が進み、最悪の場合はチェーンが外れてしまう危険もあるため注意してください。
バイクに慣れている方であれば、セルフメンテナンスでチェーンの締め直しが可能です。ただし、アジャストナットの調整を左右均等にするなどの微調整も必要となるため、慣れていない方のセルフメンテナンスは避けましょう。上記のような症状が見られたら、バイクショップや整備工場へメンテナンス依頼を出すのがおすすめです。
どのくらいの張りが適正?
適正なチェーンの張りはオンロード車とオフロード車で異なります。以下に、それぞれの適正な張りについて見ていきましょう。
オンロード車の場合
スプロケットの中央付近にあるチェーンを指で上下に動かした際の遊びが、上下2~3cmほど
オフロード車の場合
スプロケットの中央付近にあるチェーンを指で上下に動かした際の遊びが、上下3~4cmほど
オンロード車とオフロード車ではチェーンの遊びに1cm以上の差があるため注意してください。また、チェーンの遊びを確認する際は、10kg程度の重りを持ち上げる力で上下に動かすのが正しい方法で、それにより、適正な調整幅内に収まりやすくなります。
チェーン張り調整の目安は1,000Km
バイクのチェーン張り調整は上述の危険シグナルが見られたとき以外にも、定期的に行いましょう。バイクチェーンの交換時期は走行距離10,000~30,000kmと言われていますが、張り調整は一般的に1,000kmに一度、調整を行います。バイクにあまり乗らない方の場合は、1カ月に一度を目安に点検しましょう。
バイクショップに依頼した場合、メンテナンスにかかる工賃は1,000円程度です。また、バイクショップが空いていれば1時間程度で終わる作業なので、セルフメンテナンスに自信がなければバイクショップへ依頼しても良いでしょう。
まとめ
本記事は、2019年3月26日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。