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バイクのタイヤ交換のタイミングや工賃目安、交換方法を解説

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タイヤは、バイクにとって操作性や乗り心地を左右する重要なパーツであり、車よりも敏感に交換時期を見極めなければ事故に繋がってしまいます。では、バイクのタイヤを交換するタイミングはいつで、工賃の目安はどれくらいなのでしょうか。今回は、バイクのタイヤ交換についての知識をおさらいしてみましょう。

バイクのタイヤ交換を行うべき時期は?頻度や交換タイミング、距離の目安

バイクのタイヤ交換を行うべき時期は?頻度や交換タイミング、距離の目安

何年で交換?タイヤ交換を行う頻度や時期

バイクの乗り方によって、タイヤの摩耗スピードが違うので、交換するタイミングはマチマチです。しかし、どんなに溝が残っていても以下の期間がタイヤの寿命と言われています。

  • スタッドレスタイヤ…最大3年間
  • 通常のタイヤ…最大10年間

一番寿命が短いスタッドレスタイヤは、3年が交換目安です。通常のタイヤの場合、たとえ新品のタイヤでも、製造年数から5年以上経っているタイヤは点検する必要があります。10年経っている場合は交換をした方が良いでしょう。タイヤはゴムでできており、日光や雨風などが原因で表面が硬化していきます。硬化により、以下の症状が発生するのです。

  • ひび割れ
  • 破裂
  • グリップ力の低下 など…

いくら溝が残っていても、パンクや事故に発展する確率が上がるため、早めにタイヤ交換をした方が良いでしょう。

タイヤ交換を行う走行距離の目安

タイヤは乗り方によっても、溝の減るスピードが変化します。走行距離は以下を目安としましょう。

  • 一般使用(通勤・通学):約20,000km~25,000km
  • 峠・サーキット:約5,000km~7,000km
  • ロングツーリング:約10,000km~12,000km

バイクを街中などで使用する場合、長距離の走行が可能ですが、峠やサーキットなど過酷な環境で使用すると減りが早くなります。

タイヤ交換のタイミング、スリップサインとは?

スリップサインは、ホイール横のタイヤ側面にある「三角マーク」を指します。三角マークはタイヤ溝内にある突起の位置を表しており、タイヤの摩耗によって突起が溝の高さと同じになると交換するタイミングです。スリップサインには以下の重要な役割があります。

  • 車検基準である残量0.8mmを示す

タイヤは最低限の溝がなければ、車検に通すことができなくなり、違反で捕まることもあります。 スリップサインを目安として確認すればいいのですが、偏摩耗により一部が0.8mm未満になっていても違反になる可能性があるため、測定方法も知っておくのが良いでしょう。

デプスゲージを使ったスリップサインの測定方法

タイヤに垂直に当てて測定するデプスゲージは、タイヤの溝を測る計測器です。タイヤの摩耗が激しい部分に当てて、0.8mm未満であればタイヤの交換が必要でしょう。デプスゲージは1,000円以下で購入することができます。

バイクのタイヤ交換の工賃目安

バイクのタイヤ交換の工賃目安

タイヤ交換にかかる工賃・費用の内訳

タイヤ交換は、排気量などによって工賃が変わります。

  • ホイール持ち込み…1,000円~10,800円程度
  • スクーター(125cc未満)…4,300円~11,100円程度
  • スクーター(125cc以上)…3,800円~14,600円程度
  • スクーター以外…3,800円~21,400円程度

タイヤ交換の工賃が変わる要因には以下があります。

  • 排気量
  • スクーター / 国産車 / 外国車の違い
  • チューブタイヤとチューブレスタイヤの違い
  • タイヤが持ち込みか店頭購入したかの違い
  • セット値引き など…

工賃はショップによって変わります。事前に問い合わせをして、どの程度費用がかかるか確認しておきましょう。

フロントタイヤの交換費用の目安

フロントタイヤは以下の工賃がかかります。

  • ホイール持ち込み…1,000円~5,400円程度
  • スクーター(125cc未満)…1,600円~4,500円程度
  • スクーター(125cc以上)…1,900円~5,600円程度
  • スクーター以外…1,900円~8,600円程度

フロントタイヤの工賃も、車種や排気量などの要因で料金が変わります。

リアタイヤの交換費用の目安

リアタイヤは、フロントタイヤに比べると工賃が高くなる傾向があります。

  • ホイール持ち込み…1,080円~5,400円程度
  • スクーター(125cc未満)…1,700円~5,400円程度
  • スクーター(125cc以上)…1,900円~6,700円程度
  • スクーター以外…1,900円~12,900円程度

リアタイヤはフロントタイヤに比べ、分解に手間がかかるため工賃が高くなるのです。

廃タイヤ処分費用の目安

廃タイヤは店舗で処分してくれます。

  • タイヤ処分費用(1本)…200円~300円程度

タイヤ処分費用は、数百円で行ってもらえるでしょう。ホイール付きで処分する場合は、無料での処分や買取を行ってくれることもあります。

エアバルブ交換費用の目安

エアバルブだけを交換する場合、以下の工賃がかかります。

  • スクーター(125cc未満)…1,600円~11,100円程度
  • スクーター(125cc以上)…1,900円~14,600円程度
  • スクーター以外のバイク…1,900円~21,400円程度

エアバルブを交換する場合、タイヤを取り外す必要があるため、タイヤ交換と同じ工賃が発生します。バルブの部品代は数百円~千円程度です。

窒素ガス充填費用の目安

普通の空気を入れるのは基本的に無料ですが、タイヤの持ちを良くする窒素ガスの充填は以下の費用がかかります。

  • 窒素ガス充填費用…300円~500円程度
  • 窒素ガス補充費用…100円~500円程度

ショップによって、タイヤ交換をすることで窒素ガスの充填を格安で行ってくれるところもあります。基本的には500円程度かかると覚えておきましょう。窒素ガスが入っているタイヤに補充する場合は、充填費用よりも安く済むことがあります。

ホイールベアリング交換費用の目安

ホイールベアリングも交換する部位によって工賃が変わります。

  • ホイールベアリング単品…2,700円~5,400円程度
  • フロント…4,000円~12,000円程度
  • リア…4,000円~16,200円程度

ショップにもよりますが、ベアリングの個数によって工賃が変動する場合があります。ベアリングの数が少ない場合は、工賃固定式のショップでない方が安く済むことがあるでしょう。

バイクのタイヤ交換の方法

バイクのタイヤ交換の方法

タイヤ交換が行える場所

バイクのタイヤは以下の4つの場所で交換が可能です。

ディーラー

バイクの販売店でもタイヤ交換を受け付けている場所がほとんどです。ショップに工場がなくても、提携している修理工場などで交換してもらえます。ディーラーに依頼するメリットは以下の通りです。

  • タイヤ交換と一緒に他の部位も点検してもらえる
  • 購入時からの状態を把握していることが多い
  • バイクの引き取りなどサービス面で優れている場合がある

購入している店舗でずっと点検や車検を行っていれば、バイクの状態を理解してくれていることが多いでしょう。また、タイヤ交換だけの依頼でも、他に故障個所がないか調べてくれます。バイクのセルフメンテナンスができない方や、自分でメンテナンスを行うのが面倒な方におすすめです。利用の際は、以下のデメリットも覚えておきましょう。

  • 工賃や商品代金が高い
  • 交換に時間がかかる場合がある
  • タイヤの種類が少ない場合がある

工場がある場合でも、全体の点検やタイヤの取り寄せを行うため、即日の交換が難しいことがあるでしょう。また、推奨される大手メーカーのタイヤしか取扱いがないこともあります。代車を用意しているショップは多いですが、貸し出していない場合もあるので、事前に連絡してみましょう。

タイヤ専門店

車やバイクなどのタイヤだけを扱っている店舗もあります。タイヤ専門店のメリットは以下の通りです。

  • 豊富な種類のタイヤがある
  • 安い
  • 即日タイヤ交換に対応してくれる可能性が高い

タイヤ専門店では在庫を豊富に用意しているので、種類を選ばなければ即日タイヤ交換することができるでしょう。また、ディーラーと違い、タイヤ交換のみ行うので工賃などを抑えることができるのです。次にタイヤ専門店のデメリットです。

  • ディーラーほどバイクの点検を行ってもらえない

タイヤ専門店にいる店員は、バイクの整備士より知識が乏しい場合があります。また、工具などがタイヤ交換に使うモノしか置いていないため、詳しい点検を行えません。基本的に、タイヤ専門店はタイヤ交換のみを行うショップと覚えておきましょう。

バイクショップ

バイクショップでのタイヤ交換は以下のメリットがあります。

  • 工賃を安く抑えられる
  • 大手のバイク用品店の場合在庫があり即日交換も可能
  • タイヤ交換以外の点検も引き受けてくれる
  • タイヤの種類がディーラーよりも豊富な可能性がある

バイクショップで交換すると、ディーラーに比べタイヤメーカーの選択肢や点検する範囲を選ぶ自由度が高くなります。タイヤだけの交換なら、工賃を安く済ませることができるでしょう。次にデメリットです。

  • 交換を行っていない場合がある
  • 在庫がなく取り寄せに時間がかかる場合がある

修理工場などによっては、タイヤを置いていない場合や修理の予約が多いなど、さまざまな理由で交換を行っていない場合があります。バイクショップに依頼を考えているときは、事前に連絡を入れておきましょう。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドでもタイヤ交換を行っている店舗があります。メリットは以下の通りです。

  • 店舗数が多く対応が早い
  • 工賃が安い

ガソリンスタンドの利点は気軽さです。バイクショップやタイヤ専門店は店舗数も限られ、場所によってはない地域もあります。しかし、ガソリンスタンドは全国各地にあるので安心でしょう。しかし、以下の点に気を付けなければいけません。

  • 整備の技術がバイクショップなどに比べると低い
  • バイクのタイヤがない場合がある

ガソリンスタンドはバイクショップに比べると、バイクに触れる機会も少ないので技術が低い可能性が高いです。また、車のタイヤしか置いていない場合や、タイヤを置いていない店舗もあるので事前に連絡をして確認しておきましょう。

タイヤのバランス調整(バランス取り)とは?

タイヤをそのまま装着しても、タイヤのバランスが乱れていると、ハンドルや車体にブレが発生しやすくなります。とくに以下の場合、タイヤのバランス調整は必須となるでしょう。

  • 高速域で走行するバイク
  • 大型バイク

80km以上で走行すると、小さな振動でも大きく車体やハンドルがぶれやすくなります。また、大型バイクのように車両重量が重いバイクも同様です。最悪の場合、ハンドルが取られてしまい転倒や事故に発展するので、タイヤバランスの調整は必須となるでしょう。タイヤバランスの調整はタイヤ交換が可能なショップで行うことができます。

自分でタイヤ交換はできる?

タイヤはセルフ交換も行えます。まずは以下の用品を用意しましょう。

<必要なモノ>

  • 交換するタイヤ
  • 軍手
  • 雑巾
  • タイヤレバー
  • ジャッキ
  • レンチ
  • 空気入れ(チューブタイヤの場合)
  • ムシ回し
  • エアゲージ(空気圧計測器)

次にタイヤの種類ですが、基本的に以下の2種類に分けられます。

  • チューブタイヤ…チューブとタイヤで分かれているタイプ
  • チューブレスタイヤ…チューブとタイヤが一体型になっているタイプ

チューブタイヤは中のチューブと外側のホイールに分かれており、それぞれ取り付ける必要があります。チューブレスタイヤはチューブとタイヤが一体型となっており、チューブタイヤよりも交換が容易と言われているのです。以下がタイヤの交換方法になります。

<チューブタイヤの交換方法>

  1. 車体をジャッキで上げておく
  2. アクセルシャフトを抜いて車体からタイヤを取り外す
  3. ディスクを下にして敷ものの上にタイヤを寝かす
  4. ムシ回しでバルブやナット類を外す
  5. 空気が抜けたら足で押しながらビード部分を外す
  6. タイヤレバーを使いタイヤを外して行く
  7. チューブを抜き取った後にホイールを抜き取る
  8. 新しいタイヤのビードにタイヤ保護スプレーをなじませる
  9. チューブをタイヤ内に入れる
  10. タイヤの向きやエアバルブの位置を合わせてホイールを差し込む
  11. タイヤレバーを使いながらビードをホイールリムへ押し込む
  12. 装着できればエアバルブを穴に通してナットを仮締めする
  13. チューブがタイヤに収まっていることを確認して反対面のビードを押し込む
  14. 空気入れで空気圧を高めてビードが外れていないか確認する
  15. 適正の空気圧に調整する

<チューブレスタイヤの交換方法>

  1. 車体をジャッキで上げておく
  2. アクセルシャフトを抜いて車体からタイヤを取り外す
  3. ディスクを下にして敷ものの上にタイヤを寝かす
  4. ムシ回しでバルブやナット類を外す
  5. 空気が抜けたら足で押しながらビード部分を外す
  6. タイヤレバーを使いタイヤを外す
  7. 足で抑えながらホイールを抜き取る
  8. 新しいタイヤのビードにタイヤ保護スプレーをなじませる
  9. エアバルブの位置とタイヤの向きを合わせながらホイールを差し込む
  10. タイヤレバーを使い片面のビードを押し込む
  11. エアバルブを穴に通してナットを仮締めする
  12. 反対面のビードを押し込む
  13. エアコンプレッサーで空気圧を高め空気漏れがないか確認
  14. 適正な空気圧に調整する

セルフで交換する場合、最も苦労するのがビードのはめ込みです。ビードをはめ込むには以下の方法があります。

  • タイヤレバーを使いはめ込む
  • コンプレッサーを使いはめ込む
  • 可燃性ガスを利用したビード上げ
  • 空気の入ったタイヤと空気チューブを利用したビード上げ

バイクショップなどでタイヤを交換する場合、コンプレッサーを使います。しかし、コンプレッサーは値段が高く、持っていない場合が多いため、タイヤレバーを2本使う方法などが一般的です。ビード上げのコツは以下を参照してください。

<タイヤレバーを使ったビード上げのコツ>

  1. 立てたタイヤに対して斜めにホイールを差し込む
  2. ホイールとビードの間にタイヤレバーを差し込む
  3. タイヤレバーを手前に倒してビードを持ち上げる
  4. そのままタイヤレバーを左に倒してホイールリムに収める
  5. 反対側は2本のタイヤレバーをホイールとビードの間に差し込む
  6. 2本のタイヤレバーを外側に倒してビードの一部をホイールリムにはめる
  7. はまったビード部分を足で抑えながらタイヤレバーを使いホイールリムにタイヤを収める

上記以外にも、空気の入ったタイヤを利用する方法をご紹介します。

<空気の入ったタイヤと空気チューブを利用したビード上げ>

  1. タイヤのビード部分に水で薄めた食器用洗剤をハケで塗り込む
  2. 空気チューブを使い空気の入ったタイヤと繋げる
  3. 空気が一気にながれビードがはまる
  4. 空気を入れて空気漏れがないか確認する
  5. 水を使い洗剤を洗い流す

上記の方法を使ってもビードが上手くはまらないこともあります。セルフで上手くタイヤ交換ができない場合は、専門店にお願いして交換しましょう。

まとめ

  • スタッドレスタイヤは3年が寿命で普通のタイヤは10年が寿命
  • タイヤの目安交換距離は5,000km~25,000kmで乗り方によって変動
  • 溝が0.8mm以下だと車検基準以下なので交換する
  • 溝の深さはスリップサインで見分ける
  • タイヤ工賃はバイクの車種や排気量などで変動する
  • タイヤを交換できる場所はそれぞれメリットとデメリットがあるので理解して上手に活用するのがおすすめ
  • タイヤ交換はセルフでも可能だがビード上げが難しいので専門店での交換がおすすめ

本記事は、2018年10月30日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。