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原付バイクの駆動系のメンテナンス方法

原付バイクのメンテナンスをしていますか?原付バイクも定期的にメンテナンスを行わなければ、異常が発生します。しかし、スクーターは駆動系がしっかりカバーされているため、メンテナンスが面倒に思われることもあるでしょう。そこで今回は、駆動系のメンテナンス方法をご紹介しましょう。

駆動系とは?

駆動系とは、エンジンの出力をタイヤに伝達する部品装置を指します。原付バイクでは、以下の部品が駆動系にあたります。

  • ドライブベルト
  • ウエイトローラー
  • スライドピース
  • ドライブフェイス
  • トルクカム など

とくに上から3つの部品は、スクーターの重要部品です。モンキーやカブなど車種によって、ドライブベルトではなくチェーンが使われるなど、パーツに違いがあります。

駆動系パーツの交換時期の目安

駆動系パーツの交換時期の目安

駆動系パーツの交換時期は、バイクの種類や乗り方によって変わりますが、目安としては以下が推奨されています。

  • 走行距離…5,000km~10,000km

エンジンをハイパワー化している車種は、ベルトの負荷が上がるため、交換時期が早まります。また、「ウエイトローラー」や「スライドピース」も摩耗していくため、定期的に点検をすることが重要です。各パーツにおいて、以下の症状が出たときには交換をしましょう。

ドライブベルト

  • スピードが出なくなる
  • ベルトに亀裂や割れが発生している

ウエイトローラー

  • 変速機能が低下する
  • スムーズな加速ができなくなる

スライドピース

  • 異音が発生する

これらの症状は交換の目安として把握しておいたほうが良いですが、スライドピースに至っては異音が出る前に交換することが望ましいです。異音の原因は、プーリーとランププレートが直接当たり、傷つけあっているためです。放置すると、他のパーツも故障のリスクが上がるため、定期的な点検を行い、摩耗していないかを確認しましょう。

駆動系のメンテナンス方法

駆動系は分解して、汚れの拭き取りや摩耗していないか点検をします。

必要な工具

  • ドライバー
  • プーリーホルダー
  • ソケットレンチ
  • プラスチックハンマー
  • ウエス
  • マジックペン
  • パーツクリーナー

メンテナンス手順

  1. ベルトケースの樹脂カバーを、ドライバーを使い取り外す
  2. 内側の樹脂カバーもボルトを緩めプラスチックハンマーを使い外す
  3. プーリーホルダーとレンチを使いセンターナットを緩める
  4. プーリーとプーリーフェイスに段付き摩耗がないかを確認する
  5. プーリー内のウエイトローラー外周に、平らになっている場所がないかを確認する
  6. クラッチユニットのセンターナットを緩める
  7. クラッチユニットを外し、クラッチシューの摩耗を確認しクリーンナップする
  8. ドライブベルトの内側を、山なりに反らせてひび割れがないかを確認する
  9. ベルトケース底のカスを清掃する
  10. ドライブシャフトのオイルシールも劣化していないかを確認する
  11. センタースプリングを指で押し縮め、ベルトが一番奥にくるようセッティングする
  12. クラッチとプーリーのセンターナットを規定のトルクで締める
  13. エンジンをかけるとベルトが勢いよく張るので、手で回転させクラッチセンタースプリングのテンションを戻す

注意点

  • 各パーツに油分が付かないよう注意する
  • センターナットはマジックで合いマークを付けると規定トルクで締めやすい
  • 汚れはこまめに拭き取る
  • 作業時に手が汚れたときはパーツクリーナーなどで洗い落とす

インパクトドライバーやトルクレンチがあると、作業がはかどります。摩耗によってパーツの劣化が進んでいる場合は、パーツを交換しましょう。

まとめ

  • 駆動系はエンジンの出力をタイヤに伝達する部品装置
  • 駆動系パーツの交換タイミングは5,000km~10,000km
  • パーツの欠損や異音の発生があった場合はパーツを交換する
  • メンテナンス時はパーツの汚れを取り除き規定トルクで元に戻す

本記事は、2018年6月28日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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