車両価格は常に変動している!
世の中に流通するモノの値段は、需要と供給のバランスで決定される。もちろんそれはバイクでも同じ。市場にたくさんの流通があれば価格は下落するし、その逆もある。ただし、趣味の乗り物としてのバイクは、それだけでは価格が決まるわけでもない。比較的車両が数多く出回っていても、大人気の車両であれば価格は高値で安定するし、超希少な車両でも市場でのニーズがなければそれなりの価格にしかならない。
最初は誰だって中古車価格に対する感覚=相場感なんて持っていない。だが、本誌のような雑誌を定期的にくまなく見ていると、いつの間にか相場感が身に付くようになる。一年の間で価格が異常に跳ね上がってしまうバイクや、この10年ほとんど価格推移のないもの、はたまたどんどん価格が下落していくものなど、流行や次々と登場するニューモデルの動向、各種規制や法改正など、さまざまな要因が作用して価格は変動していくのだ。
このように常に移り変わる価格に対して、どの価格が適正であるかどうか、その判断は個人の価値観で大きく違う部分である。だが、そのベースになるのは相場感だ。世間一般的な価格のベースなくして相場の高い安いは判断しようがない。今回はそういった観点からいまが買い時!といえる車両をカテゴリー別にピックアップしてみた。少し古い車両が中心ではあるが、どれも手を出しやすい価格のものばかり。特集で掲載する車両は、ほんの一部に過ぎないが、今後どういう観点でお買い得バイクを探せば良いかのひとつの参考にして欲しい。