ピンストライプやファイヤーパターン、キラキラと輝くフレーク……。バイクとヘルメットを含めると仕事の8割はハーレー系のもの、という作品のベースには、アメリカのサインボード(ここでは『看板』の意味)デザインの影響があるそうだ。
「60〜70年代アメリカのサインボード文化とかコマーシャルカーなどのテイストが好きなんです。なんの変哲もないドライブインのウインドウに描かれたペンキの剥げた看板とか、アートではなく、仕事になってるものから出てくる味わいがいいんです。それをハーレーにのせたかった。グラフィックの場合、ヘルメットにレタリングするならそのスペルにあててみたり、サインボードのノリをタンクにのせてみたり。サインボード文化の空気感をハーレーに落とし込めたら、すごく独自性が出ると思ったんですよ。それにアメリカのサイン文化って、遊び心がありますよね。アメリカの看板は装飾性が豊かでいい。そういうところも、自分の作品に落としこんでいきたいですね」
そう、この「遊び心」は、清水さんの仕事のキーワードになっている。
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