このエクストリームライディングの日本での先駆けともいえる存在がAD/TAC氏だ。恵まれた体格を生かし、ダイナミックに技を繰り出すさまは「バイクってこんな動きもできるんだ!」と、バイクに対する既成概念を覆してくれる。
そんな、バイクを自在に操るAD/TAC氏のバイクとの出会いはじつに意外なものだった。
「免許を取ったのが19歳のときで、それも自動車の免許だったんです。最初はアメ車や国産の旧車に乗りたかったんですが、実際には高くて……。そのときにちょうど後輩がSRを格安で譲ってくれるというので、それで二輪免許を取ったんです」
第一線のエクストリーマーのスタートが、意外にも遅かったのも驚きだが、きっかけになったバイクがSRというのも面白い。
「スティーブ・マックイーンの映画『大脱走』でのジャンプシーンを観て、バイクでまねるようになったのが現在のエクストリームライディングをやるようになったきっかけだったのかもしれません。それからオフロードバイクを購入して、腕を磨いていった感じですね」
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