インタビュー

「日本での活動に本腰を入れる意味もあって、オヤジは79年に、オレも83年に日本に戻ったんです。GSXーR750発売からは、日本のレースにも火がつきましたね」
 ヨシムラは85年から辻本聡、大島行弥で全日本ロードレースTTーF1クラスを3連覇。それはホンダワークスを抑えての快挙であり、世界のホンダを、厚木の小さなチューニング工場が破るという、いま考えても信じられないような事件だった。
「レースはヨシムラにとってなくてはならないものだし、レースのおかげでいいモノを作って、それを評価してもらえる。だから、勝たなきゃダメ。それはオヤジがつね日ごろからいい続けていたこと。レースは勝負の場であり、鍛錬、修行の場ですね」
 ただひたすら速いマシンを作り、レースで勝ち、それを市販パーツにフィードバックする。そのヨシムラの活動に、新しい芽生えがある。

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