人間気負うと肩に力が入ってうまくいかない。「私ってまわりにリードされるとうまくいくみたい。来るもの拒まずって感じなのかな? ひとりでのツーリングもそうだった。走り出すと心細い。けど、目的地に着いたときの喜びとか、人と話せたときのうれしさとかがみんなと走るときより心にしみたの」
以前はバンドで行っていた音楽活動も、最近はアコースティックギター1本でステージをこなしている。そこから発せられるメッセージは、以前にも増して深い。橘さんの書いた「素」という字にこめられた彼女自身の「今」が、手に取るように感じられるようだった。
純粋な楽しみとしてオートバイに乗る。それは自分の鋭気を養い、みんなに伝えるメッセージに自信という裏付けを与えてくれる。「白い稲妻号」は橘さんとは切っても切り離せない存在として輝いている。きっと、これからもずっと。
1
2
3
4
5
6
7
礪
インタビューTOPへ
量
TOPへ
(C)PROTO