しかし、01年まで最高峰だった500ccクラスからモトGPクラスへ移行してからというもの、ロッシの転倒シーンを目にする機会はほとんどなくなった。それはチャンピオンという実績を積み重ねてきたことによって、タイトル獲得の難しさを誰よりも深く理解しているライダーへと成長したからに他ならない。
つまり、多くのジャーナリストはロッシを天才と形容しているが、チャンピオン獲得に対して人一倍貪欲で、いざレースとなればクレバーなライディングができる数少ないライダーだと言えるだろう。
チャンピオン獲得の喜びは尽きないだろうが、すでに各メーカー来シーズンに向けてのテストが始動している。今後もロッシの一挙一動に視線は集中するだろうが、ライバルたちも簡単には勝たせてくれないはず。そうした中で、進化の手を緩めない王者ロッシがどんなレースを我々に披露してくれるのか、いまから開幕戦が待ち遠しくて仕方がない。
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