この競技はダウンヒル競技専用の自転車でタイムを競い、いうまでもなく動力となるモーターはない。
「モーターのない乗り物。ここがいちばんのカベでしたね。ホンダにとって、エンジンがないということは本来、開発外のことになるわけです。でも、車体にはホンダのバイクの技術が生かせます」 と語るのはチームを引っ張る同チームの開発責任者・水田耕司さんだ。
彼はまずダウンヒルマシンの開発のために上司をどのように説得するかを考え、研究所の有志を集めてプロトタイプを製作。
実際に山で既存の自転車と乗り比べてもらうことにした。 「走り終わった上司の笑顔を見たとき、『やった』と思いましたね」
そこには現在の社長、福井威夫氏の姿もあった。そして、このプロジェクトはスタートした。
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