エンジン のタグ(2ページ目)

セロー225WEが走行中エンジンが止まってしまった。とのことで保険にてレッカーしてきた。修理ついでにエンジンをいじってほしいとのこと。内容はロッカーアームの軽量化、カムシャフト部分にベアリングを入れる、ベアリングを押さえる金具の加工、クランクのバランサー取り外し、シリンダーヘッド排気ポートの加工、ピストンリング交換、カムギヤガイド交換、ドライブシャフト部オイルシール交換、チェンジシャフト部オイルシール交換、サイレンサー交換。

総額:79,241円

オーバーホールでお預かりしているKZのエンジン、部品が揃ったので一気に組み上げます! クランクシャフトは状態が良かったので芯出しのみで組み付けます。

こちらは走行中エンジンストップの3MAのエンジンです。 3MAはTZRシリーズの中でも特に部品供給が悪く、今回も部品調達に1番時間がかかりました。 まず故障原因はYPVSの破損というか脱落によるもので周辺部品はほとんどダメでした。 スズキのガンマなどではよくある症状です。構造上ヤマハだと起きにくいかなと思っていましたが度重なるカーボンの堆積で動きが悪くなり排気バルブの連結部に無理がかかって破損してしまったようです。 残念ながら排気バルブは新品部品が出ませんので状態の良い中古のシリンダーとセットで交換、コンロッドにもダメージが見られたのでクランクシャフトもオーバーホール。ミッションも状態の良いものが手に入ったのでベアリングなど消耗品を交換して入れ替えました。

始動性は良いのですが、とくにエンジンが暖まってくると信号待ちでエンストを頻繁にしてしまう(走行中に信号などで停止しようとして、アクセルを戻してクラッチを切って惰性で走行していると、ついでにエンジンが止まってしまう)というエストレアが入庫いたしました。お客様に使用条件や走り方などを問診してみると・・

今回の修理は、エンジンが暖まると調子が悪くなります。エンジンをかけて30分ぐらいはいいのですが、だんだん調子が悪くなり最終的には4,000rpm以上回らなくなります。まずは、エンジンのコンディションを診るためにコンプレッション(圧縮圧力)を測定いたします。

写真の下2枚(清掃後)と上2枚(清掃前)を比べて頂けくと、カーボンの蓄積具合がよくわかります。乗り方や日頃のメンテナンスなどによ蓄積具合は違います。これだけ蓄積してしまうとエンジンが始動できません。

組み立て側の写真はありませんが、クランクシャフトに付いているベアリングが不調だったため交換になりました。

新車・中古バイクを探す