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バイクの総合的競技、エンデューロレースの魅力やマシンの特徴

オートバイレースには様々な種目がありますが、中でもワイルドさとアドベンチック要素をはらんでいるのがエンデューロです。ここでは、エンデューロの特徴やルール、その歴史について解説します。いまいちモトクロスとの違いがわからない・・・という方も必見です。

オートバイ競技「エンデューロ」とは

エンデューロは、大自然の地形を活かした数十kmにも及ぶコースを自身のオフロードバイクと一心同体で走りきる壮絶なオートバイ競技です。エンデューロで走行するコースは大会主催者によって決められるため、ライダーはコース内容や障害物を把握しにくい代わりに、コースの至る所には指示標識やチェックポイントが設置されています。

しかし、バイクへの負担が激しいオフロードコースでは予期せぬアクシデントが起こりやすく、競技中は自身が持つ装備を駆使してトラブルを対処しながらゴール地点を目指さなければいけないのがエンデューロ競技の特徴です。

また、他のオートバイ競技とは異なり、完走した走者全員にメダルが授与されますが、優秀者には主催者が定める規定に則って金・銀・銅いずれかのメダルが授与される仕組みとなっています。

オートバイ競技「エンデューロ」とは

エンデューロの歴史や日本での在り方

エンデューロレースの起源を辿ると、かつてヨーロッパにおいて林道や山間部で行われた人命救助のためのバイク走行が元になっていると言われています。ヨーロッパで徐々に人気を高めていったエンデューロは、1913年にイギリスで初めて本格的なエンデューロ競技としてISDE(インターナショナル・シックスデイズ・エンデューロ)が開催され、次々と世界各国へと広まった後、やがて日本でも脚光を浴びるようになります。

しかし、日照時間の違いや地形、土地面積等、ヨーロッパとは異なる環境を持つ日本では本格的なエンデューロ競技の開催が困難なため、走行距離を短くする代わりにコース難易度を高める等の工夫を経て、現在のエンデューロ競技として認知されてきました。

モトクロスとエンデューロの違い

エンデューロレースはオフロードコースを走行するオートバイ競技として、モトクロスと混同されがちですが、そのコースやルール、レースに用いるマシンは大きく異なります。たとえば、同じオフロードと言ってもエンデューロは長距離の一般公道を走るため、レース開催には近隣住民や行政の協力を得たコース確保はもちろん、体力や精神力を長時間保つ必要があります。

反対に、モトクロスはレース専用に設けられたオフロード状サーキットを会場とし、ルールは完走目的でなく走行タイムを競う場合がほとんどです。また、当日は観客や他のライダーと近い距離でレースに挑みますが、その際に用いる車両はモトクロッサーと呼ばれる競技専用車両(一般公道での走行不可)です。

エンデューロ初心者のためのバイク操作のコツ・練習方法

エンデューロ初心者が初めから山道などで練習するのは、けがのリスクが高いのでおすすめできません。まずは以下の練習で基礎を固めましょう。

8の字走行

バイク走行の基礎が詰まっている練習方法です。ある程度広く地面が平らな場所さえ確保できれば、練習が可能です。初めのうちは整地された場所で行い、慣れてくれば砂利の上などで、またスタンディングで8の字走行の練習をすることで、バイクの操作性向上が期待できます。

リアタイヤにG(重力加速度)をかける練習

ぬれたオフロードコースで行える練習です。雨でぬれて滑りやすいオフロードコースは、リアにGをかけなければタイヤがスリップして前に進めません。まずは平らな場所でリアに重心をかけつつ、アクセルワークでタイヤの滑りをコントロールしてみましょう。8の字や円形に回りながら、転ばないようにスピードやGの調整を行うことが重要です。

片手走行

エンデューロを走行するには、腕に体重をかけない乗り方が重要になります。片手走行では、腕に力を入れるとバイクを操縦することができないため、片手走行の練習を行うことによって、下半身で身体を支える乗り方をマスターできるというわけです。
片手走行を行うときは、周りに何もない安全な環境で、プロテクターを着けて行いましょう。片手でブレーキングや旋回ができるようになれば、下半身に体重が乗り、安定した走りが出来るようになります。

斜面を使ったフロントアップ(ウィリー)

エンデューロは丸太などの障害物がコース中にあるため、フロントアップも基本技術のひとつとして必要になります。簡単に説明すると、ギアを1速にして急にトルクを上げることでフロントアップを行えますが、初めてだと恐怖心もあり難しいでしょう。平地でのフロントアップが難しい場合は、ちょっとした斜面や段差を使うとフロントアップがしやすくなります。フロントアップのポイントは、アクセルを開けるときに一気に加速するポイントを探り当てることです。

エンデューロに向いているバイクの特徴とおすすめ車種

エンデューロのためにバイクを選ぶ際は以下のポイントを押さえましょう。

  • ハンドル切れが良い
  • 軽い
  • リフトアップとサスストローク量が多い
  • 頑丈(転倒などに強い) など

オフロードを走るバイクは、なんといっても操作しやすいモデルがおすすめです。
以下に、エンデューロに最適なバイクをご紹介しましょう。

HONDA CRFシリーズ

価格が抑えられており、初心者でも乗りやすいCRFシリーズ。モトクロスレース向けに造られたモデルなので、オフロードコースでも走りやすく、人気の高いバイクです。排気量は50cc〜450ccまであるので、自分にあった排気量のものを選べるでしょう。

KTM EXCシリーズ

KTMはオフロードバイクで有名なバイクメーカーで、エンデューロ向けに開発されたのがEXCモデルです。排気量は125cc〜500ccまでと幅広く、エンジンも2ストと4ストに分けられているので、選択肢が多いでしょう。

レースを見据えている場合は、それに適した排気量のバイクを選んでも良いですが、レースなどを考えないで楽しみたい場合は125ccのバイクが手ごろです。それぞれの目的に応じたバイクを選んでみましょう。

まとめ

スタートからゴールまでの走行距離が最も長く、アドベンチャー要素を持っているオートバイ競技がエンデューロレースです。体力や精神力、機転を活かして臨むエンデューロレースに興味を持たれた方は、この機会にぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか。

本記事は、2017年2月13日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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