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バイクヘルメットの安全規格、SNELL規格とは

現在、多くのメーカーからバイクヘルメットが製造・販売されていますが、その一つひとつに厳しい安全基準が設けられているのをご存じでしょうか。今回は、一際厳しい安全基準を持つSNELL(スネル)規格を紹介します。この機会にSNELL規格の概要や歴史について知識を深めていきましょう。

ヘルメットの安全基準にはどのようなものがあるのか?

日ごろ、ヘルメットをどのような基準で選んでいますか?デザイン性や機能性はもちろん大切な要素ですが、「ヘルメットを被る意味」、すなわち「安全性能」はヘルメットと切っても切れない関係と言えるほど、ヘルメットになくてはならない要素です。

現在、日本国内で販売されているバイクヘルメットには主に以下のような規格が表記されています。

・SG規格
・JIS規格
・MFJ規格
・SNELL規格

これらは、ライダーに万が一のことがあった際にダメージを最小限に抑えるための規格で、厳しいテストを経てそれぞれの安全基準が設けられています。中でも、定期的に安全水準を更新し続ける厳しい規格として知られているのがSNELL規格です。

SNELL規格が出来るまでの歴史や安全基準を、以下で詳しく見ていきましょう。

ヘルメットの安全基準にはどのようなものがあるのか?

SNELL規格が出来るまで

SNELL規格と呼ばれる安全基準は、1957年設立の「スネル記念財団」によって設けられました。スネル記念財団は、バイクレースで命を落としたピート・スネル氏の友人によって非営利目的で運営され、全てのライダーが安全なヘルメット選びを行い、安全に走行出来るようにと願われています。

というのも、ピート・スネル氏が命を落としてしまった大きな原因としては、当時被っていたヘルメットがその機能を果たせずに割れてしまったことにあると言われているためです。

現在、日本国内においてはSNELL規格のみでは一般公道の走行は出来ませんが、SNELL規格が表記されていることで高い安全基準で製造されたヘルメットという判断が出来ます。

SNELL規格の安全基準

SNELL規格の安全基準は約5年ごとに改定が行われ、より高い基準となるよう日々研究が進められています。SNELL規格はM95、M2000、M2005のように5年おきに基準を示す表記が異なり、現在ではM2015の安全基準のもと、スネルライセンスが発行されています。

この「M」は二輪乗用車の安全基準を示す規格名となっていて、このほかE(乗馬用)、K(カート用)、B(自転車用)等のSNELL規格も存在します。

各ヘルメットメーカーがSNELL規格をクリアするためには、自社ヘルメットをスネル記念財団へ提供し、財団が定める安全基準を満たしているかどうかの試験を受ける必要があります。

この試験で安全基準をクリア出来たヘルメットには、SNELL規格ステッカーやラベルが貼り付けられ、私たちライダーが一目で判断出来るようになります。

まとめ

ヘルメット選びでは、車種に合わせた特性やデザインを優先してしまいがちですが、この機会に安全性への意識を向けてみましょう。特に、SNELL規格の有無を確認出来るだけでも安全性の高いヘルメットを手にしやすくなります。

今回の記事を参考に、SNELL規格の基準や安全性を理解して、ぜひヘルメット選びの参考にしてください。

本記事は、2017年11月30日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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