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バイクのシート加工、「アンコ抜き」を自作で行う方法

バイクシートのスポンジを削るカスタムを「アンコ抜き」と呼びます。今回は、アンコ抜きの方法や手順、必要な道具等を解説します。愛車の乗り心地をより良くするためにも、ぜひ知識を深めていってください。

アンコ抜きとは

形状を維持するための詰め物をしばしばアンコと呼びますが、バイクシートの生地内に詰まったスポンジを削って、シート形状を変える加工を「アンコ抜き」と呼びます。

数あるバイクカスタムの中でも、アンコ抜きによるシートカスタムは比較的簡単に自作に挑戦出来るジャンルです。純正シートは車種の形状に合わせて、機能性を考慮して設計されていますが、一人ひとりの体格やライディングスタイルを考えると、必ずしも純正シートが最高の乗り心地であるとは言い切れません。

そこで、快適な乗り心地を得るために行うシートスポンジを削るカスタムが、アンコ抜きなのです。アンコ抜きを行うことで足つきを良くしたり、長時間走行でお尻にかかる負担を軽減出来たりします。

また、ライディングポジションを整えやすくなるので、ブレーキング時に極端な前傾姿勢になるのを防ぐことが出来ます。

アンコ抜きとは

アンコ抜きに必要な道具と加工手順

自作のシート加工に挑戦する際は、まず以下のような道具を揃えましょう。

・スポンジを削るためのヤスリやサンダー
・定規やメジャー
・水平器
・マーキング用のペン
・粉塵対応マスク
・粉塵対応ゴーグル
・ペンチ
・タッカー(ホッチキス)
・ウレタンスポンジ
・接着剤

次に、具体的なアンコ抜きのやり方を4ステップで解説します。

1.まず、シート生地(表皮)を外し、スポンジに直接アタリをつけて削る部分を把握します。

2.大まかに削れたらウレタンスポンジを貼り付けてクッション性を高めたり、削りすぎてしまった部分を補強したります。

3.おおよその形が整ったら、左右のバランスを見ながら微調整を加えていきます。

4.理想の形状に整えられたらシート生地をタッカーで留めていき、皺なくピンと張って完成です。

アンコ抜きのポイントと注意点

スポンジを削る際は、どのように削ると乗り心地に影響するのかを知っておくのが成功のコツです。たとえば、足つきの感覚を調整するなら「太ももにあたる部分」を削り、走行時の負担を軽減するなら「座面をフラット」に削ります。

また、ブレーキング時の前傾姿勢を防ぎやすくするにはシート後方の「尻部にあたる部分」をやや深く削ります。

いずれのアンコ抜きを行う際も、大胆に削れるヤスリや微調整が出来るもの、平面仕上げが出来るもの等を揃えておくとスムーズに加工が進みます。ただし、理想を追求するあまり削りすぎてしまうと、後から修復出来ない場合があるので注意してください。スポンジのつぎはぎは、シートの耐久性にも影響が出るので最低限に留めておくのがおすすめです。

アンコ抜きを業者に依頼した場合は?

アンコ抜きを依頼できる業者は以下の通りです。

  • シート加工専門店
  • バイクカスタム専門店

通常のバイクショップでは、アンコ抜きを行っているところは少ないでしょう。シート張り替えなどを専門に行っている業者が、アンコ抜きを行っています。シート加工を行っている専門店は、遠方で足を運べない場合でも宅配で依頼を受けてくれるところが多いです。ホームページに詳細を記載している店舗も多いので、事前に調べてみるのが良いでしょう。
まれに、バイク販売店などでもアンコ抜きを行ってくれるところはありますが、表立って行っているところは少ないでしょう。そのため、依頼を受けてくれるかを問い合わせても良いですが、基本はシート張り替え専門店などに依頼することをおすすめします。
次にアンコ抜きを依頼したときにかかる費用をご紹介しましょう。

  • アンコ抜き工賃の目安:2,000円〜26,000円以上

業者によって変わりますが、アンコ抜きのみで施工してくれるプランと、アンコ抜きとシート張り替えが一緒になったプランがあります。シートの大きさやアンコ抜きの位置によって価格は変わりますが、依頼するショップをきちんと選べば、工賃を安く抑えることができるでしょう。また、上記以外にも以下の費用が発生する場合があります。

  • 送料
  • 代引き手数料
  • 新しいシート代金 など

シートの大きさや配送業者によって、配送料金が変わります。ショップによって、カスタム工賃が一定額を超えると、送料無料のサービスを行っているところもあるので探してみましょう。
セルフでアンコ抜きを行った場合、家にある道具や100円均一ショップの製品で加工することも可能です。どのような形にするかにもよりますが、1,000円〜2,000円以下を目安に加工することができるでしょう。業者にアンコ抜きを依頼した場合には、セルフ加工に比べ、高額な費用がかかってきますが、それだけに、以下のようなメリットがあります。

  • アンコ抜きをきれいに行ってくれる
  • シートの状態が悪ければ新品に交換してもらえる
  • ウレタンを削った後の掃除など手間が省ける など

専門業者はバイクシート加工の経験数が多いので、初心者が施工するよりもきれいに仕上げてくれるでしょう。失敗のリスクを減らしたいなら、業者に依頼するほうが良いです。加工したいシートがすでに劣化している場合でも、別途費用を払えば、シートの交換も依頼できるので安心して任せられます。また、セルフでアンコ抜きを行うと、削ったウレタンが舞って吸い込んでしまうリスクや、周囲が散らかり掃除が大変になるなど、問題が多く発生します。業者に依頼すると、それら全ての手間がなくなるというメリットがあります。

まとめ

削りや表皮張りに自信がない場合は無理な加工を避け、シートカスタムを専門で行う業者に依頼しましょう。この機会に、ぜひ愛車のアンコ抜きを行って、快適な乗り心地を追求してみてください。

本記事は、2017年11月30日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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