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バイクのフロントフォーク部分におけるオイルシールの役割と交換方法

バイクのフロントフォークの内部には、フォーク専用オイルが満たされています。このオイルは経年劣化で酸化しますし、オイルシールの劣化によるオイル漏れの懸念もあります。ここではフロントフォークにおけるオイルシールの役割や交換方法についてまとめました。

オイルシールの寿命と交換

サスペンションの役割も果たすフロントフォークは、路面走行中のショックを吸収し、ライダーにとって快適な乗り心地と安定した走行を保つ役目を持ちます。フロントフォークの内部にはオイルが満たされており、油圧で減衰力を発生させています。オイル漏れが生じれば油圧が保てなくなり、乗り心地が悪くなる他、転倒等のリスクが高まります。

このオイルを外部に漏らさないために用いられているのがオイルシールです。フロントフォーク用のオイルシールの材質は、耐油性に優れたゴム素材の物がほとんどです。ゴム素材は紫外線や熱、経年経過によって劣化していきますので、定期的に交換する必要があります。フロントフォークのオイルシールの交換は、意外と忘れられがちなので、5,000km〜10,000km走行を目安に交換しましょう。

オイルシール交換に必要な物

フロントフォークオイルを交換するタイミングで、オイルシールを交換することをおすすめします。セルフメンテナンスで交換をする場合、いくつか必要な道具や工具がありますので事前に揃えておきましょう。必要不可欠なのは、車体を固定するための整備スタンドです。レンチやスパナ等の最低限の工具も準備します。

また、廃油受けや新しいフォークオイルも準備しておく必要があります。オイルシールの交換だけでなく、外部からのホコリがフォーク内部に侵入しないようにするためのダストシールも、同時に交換することがおすすめです。

オイルシール交換に必要な物

オイルシール交換手順

オイルシールを交換するための手順をご説明します。ただし、正立フォークと倒立フォークとでは手順が若干異なりますし、フォークオイル交換時の廃油処理や廃棄部品の処理に困ってしまうこともありますので、手順に不安がある方や、その後の廃棄処理に困ってしまうという方は、販売店へ委ねることをおすすめします。

1.フロントタイヤ・フェンダー、ブレーキキャリパーを取り外す。
2.フロントフォークのトップキャップを先に緩めた後に、車体からフロントフォークを抜き取る。
3.ダストシールを取り外し、古いフォークオイルを廃油受けに移す。
4.シリンダーとインナーチューブを外してから、古いオイルシールを引き抜くように取り外す。
5.新しいオイルシールとダストシールを取り付けた後、元通りに組み上げる。

まとめ

オイルシールの交換はセルフメンテナンスでも可能ですが、バイクの要と言える前輪部分の作業です。工具を揃えることや処分のことを考え、プロに任せることをおすすめします。自分での点検は、毎日の運転前にフロントフォークにガタつきやオイル漏れが無いか確認するだけでも十分です。

本記事は、2016年11月16日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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