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たくさんあってわからない?バイクのエンジンオイルの種類と選び方(4サイクル)

オイル交換くらいは自分でやってみよう!と思う方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?そういう時に、いざ、オイルを買おうとバイクショップや用品店、ネットを見てあまりにもたくさんの種類があってどれを選んだら良いのかわからない・・・。そんな方も多いのではないでしょうか?
ここでは、エンジンオイルの種類と選び方について少し解説します。

1:オイルの種類

まず、エンジンオイルは大きく3つの種類の「ベースオイル」が存在します。一つは「鉱物油」もう一つが「化学合成油」そして最後に「部分合成油」です。
この3つのベースオイルに、色々な機能を持った添加剤を加えることによって、エンジンオイルとなります。
【ベースオイル+添加剤=エンジンオイル】という事です。
エンジンオイルと言っても、価格がピンキリなのはベースオイルや加えてある添加剤に違いがある為という事です。

2:ベースオイルについて

2-1 鉱物油

鉱物油は原油を蒸留して精製したスタンダードなベースオイルです。一般的に普及しているオイルで、比較的安価でお財布にやさしいオイルと言えます。この後に説明する化学合成油に比べると、分子構造にバラツキがあり性能的には劣りますが、定期的に交換をしていれば問題なくエンジンオイルの役割を果たします。

2-2 化学合成油

鉱物油と同じ原油を使用しますが、高度な技術を用いて可能な限り不純物を取り除き化学的に合成したオイルになります。耐熱性や潤滑性などに優れ、ハイパフォーマンスな分、高価なオイルとなります。

2-3 部分合成油

鉱物油と化学合成油を配合し、双方の良いところを活かしたオイルが部分合成油です。性能面、価格面ともにバランス良く作られています。

2-4 ベースオイルのまとめ

一般的には、性能面・価格面ともに
化学合成油>部分合成油>鉱物油
という図式が成り立ちます。

では、できれば化学合成油を入れた方が良いかというと、そうでもありません。
旧車などの場合は、最新の高性能オイルの性能を想定していない事や、シール類への影響を考えると鉱物油や部分合成油が良いと言われることもあります。

サーキットでの走行やスポーツバイクの性能をフルに発揮したい方は化学合成油を、通勤通学などの使用用途で街乗り中心の方は鉱物油でも充分でしょう。時にはツーリングにも行くという方は、バランスの良い部分合成油を選ぶなど、使い方によって選ぶことをお勧めします。
また、迷ったときには、メーカーの純正指定オイルを選んでおけば間違いはないかと思います。

ベースオイルについて

3:オイルの粘度について

ベースオイルの次は、オイルの粘度についてです。エンジンオイルをよく見ると、「10W-30」や「5W-30」などと表記がされています。数値はオイルの「粘度」を表しています。これはSAE規格と言うアメリカの企画ですが、世界的に普及している規格になります。

3-1 シングルグレード

表記が単純に「SAE50」等、数字がひとつしか表記されていないものが「シングルグレード」です。油温が100℃の時のオイルの硬さを表しています。

現在では、少し古い規格となっており古いバイクのオーナー(特にハーレーの旧車が多い)が利用しているケースが多いようです。

3-2 マルチグレード

現在の主流となるのが、「10W-30」や「5W-30」と数字がふた組で表記されているマルチグレードです。
左側のWはWinterの頭文字で低温時の粘度を表し、右側の数字が高温時の粘度を表わしています。
詳細をご説明すると、非常に難しくなりますので割愛しますが、簡単に言い換えると「使用できる気温の範囲」の目安になっていると言っても良いでしょう。
低温時粘度の数字が小さいほど、寒冷地でもオイルの硬化が少なく、高温時粘度の数字が高いほど気温が高くてもオイルの粘度が維持されるという事です。

マルチグレード

エンジンオイルは寒くなると硬くなって、熱くなるとサラサラになります。オイルの性能を発揮するには、寒くても固まらずに、熱くてもある程度の粘り気と油膜を維持する必要がありますので、極端な気候の時には粘度を変える必要があるという事です。

一般的には、使用可能な気温範囲が広いオイル、低温時や高温時でも対応できるオイルほど、高性能・高価になる傾向にあります。
(※あくまでも一般論で、全てが当てはまるわけではありません)

3-3 粘度によるエンジンオイルの選び方

では、エンジンオイルの粘度の選び方ですが、基本的には、車種によって推奨のオイル粘度が違うためサービスマニュアルや取扱説明書等で確認し、メーカー推奨のオイルを使うのが一番のおすすめです。

日本においては四季があるとはいえ、よっぽどの寒冷地でなければ、10W-30か10W-40が一般的です。国内メーカーの純正オイルも10W-30か10W-40が中心のラインナップになっています。

寒冷地の真冬では気温も油温も低くなるので低温粘度が0Wや5Wを使ってみたり、真夏のサーキットやレースなどを走らせる続ける場合、高温粘度が40や50のものを選んだりするときもあります。

4:バイクのエンジンオイルの選び方のまとめ

ベースオイルの種類、エンジンオイルの粘度によっていろいろな種類のオイルが存在します。また、バイクのオイルは色々なメーカーから出ています。
高価なオイルが良いとは一概に言えず、自分のバイクの車種や使い方によって、最適なオイルも変わってきます。どんなオイルが一番合っているかを選ぶのも、バイクライフの楽しみとの一つではないでしょうか?

オイル選びに迷ったり、プロの意見を聞いてみたい時には、信頼できるバイクショップに相談するのも選択肢のひとつです。

バイクのオイル交換 基礎知識

※本記事は4サイクルエンジンの場合についての記事になります。

※本記事は、2017年10月13日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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