バイクを安全に駐輪・停止させる正しいギアの入れ方
ライディングテクニックとして押さえておきたいのが「バイクの正しい停め方」です。バイクを安全に駐輪・停止させられるようになれば、緊急時にも余裕を持って対処出来ます。ギアをしっかり入れる、停める場所に気を配る等のポイントを紹介します。
停める場所について
バイクを停める場所はしっかりと見極めましょう。アスファルトが剥がれている場所や黒光りしているような塗りたてのアスファルトに停めると、バイクの重さを支えられずに、バイクが倒れてしまうこともありますので危険です。特に夏場にはバイクの重みでアスファルトが沈んでしまうことがあります。加えて、雨の日は普段よりも気を遣って場所選びをしましょう。また、人の往来を考えて邪魔にならない場所に停めておくことも重要です。
ギアを正しく入れてバイクを安全に停める
バイクを停める際にはギアを1速に入れてハンドルを左側に切り、サイドスタンドを確実に出しておきましょう。1速に入れることで、バイクが動いたり転倒したりする事態を防げます。坂道では特に重要ですが、平坦な場所でもギアを1速に入れて停車することをおすすめします。他人が接触する等、何かの拍子でスタンドが跳ね上がって倒れてしまう恐れがあるからです。
また、エンジン停止後にギアをニュートラルにするコツも押さえておきましょう。それが「クラッチを使わずに、バイクを少し前後に動かしてギアチェンジをする」方法です。簡単にギアをニュートラルにすることが出来ます。
傾斜地に停車する際には、サイドスタンドが外れてしまわないように、斜面とバイクの向きを考慮して停めましょう。斜面に対して垂直に停めると、バイクは非常に不安定な状態になるので注意が必要です。ベストなポジションは、バイクの頭を坂の上側に向けて停めることです。前述したようにギアを1速に入れておけば、より安定します。
センタースタンドの使用法
バイクによってはセンタースタンド・サイドスタンドの両方を装備しているものもあります。センタースタンドはサイドスタンドよりも安定した状態で駐車出来るため、長時間停車する場合に使用します。センタースタンドは掛け方もサイドスタンドとは異なります。
まずバイクの左側に立ちます。その後両手でハンドルを持ち、バイクを真っ直ぐに立たせます。右足でセンタースタンドを引き下げたら、右手でバイク後方のフレームを持ちます。次に右足に全体重を乗せてスタンドを踏み込みながら引き手でバイクを真上に引き上げます。バイクを真上に引っ張るようにすることで、簡単にセンタースタンドが立てられます。
さらに安全に駐輪させるテクニック
路肩等にバイクを停める場合には、縁石に軽く前輪が当たるように停めると良いです。縁石がストッパー代わりになってくれます。また、キルスイッチを活用するのも効果的です。ローギアで停止したらキルスイッチでエンジンを停めましょう。大型バイクに乗っている際に役立つテクニックです。
駐車場によっては排水のために端が下りになっていることもしばしばです。そのような場所に停める際は、バックで駐車すれば、出るときも楽です。
まとめ
バイクを安全に停めるテクニックは、走行中のテクニックと同様に重要なものです。ギアテクニック等を活用して、正しくバイクを停められるようになりましょう。
本記事は、2016年7月14日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
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