普通二輪免許で乗れるBMWの第2弾、G310GSが日本国内で販売開始となった。ベースモデルはライトウエイトスポーツとして人気上昇中のG310Rだが、フロントホイールを17から19インチへと大径化し、前後サスペンションのストローク量を伸ばし、ダート走行に対応させているのが大きな変更点だ。
さらに、ウインドスクリーン、アンダーガード、リヤキャリア、ETC2.0といった、ツーリングでの快適性を高めるアイテムを標準装備している。
前方吸気後方排気という通常とは逆のレイアウトを採用した水冷DOHC4バルブ313cc単気筒エンジンは、搭載位置を前進せ低重心化に貢献している。R1200GSやF800GSといったBMWの人気アドベンチャーモデルと同一イメージのスタイリングを実現しながら、250クラスの軽量コンパクトな車体としてまとめられているのは、このエンジンのおかげだろう。
さらに、313ccの排気量は250cc+αのパワー感を実現しつつ、DOHCらしい高回転までシャープな吹け上がりを見せてくれる。高速道路での加速がスムーズで、ウインドスクリーンは小型ながら整流効果が高く、GSシリーズらしい高速巡航性能を持っている。
ただ、アクセル開け始めのトルクが細く、タイトコーナーの立ち上がりやダート走行では、ていねいなクラッチ操作が求められる。その点を意識すれば、軽い車体がライダーの負担も低減してくれるので、高速道路から林道まで軽快な走りを楽しめる。
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