台湾のPGO社からスーパースポーツをイメージさせる「G-MAX(ジーマックス)125」が登場した。同社フラッグシップG-MAX220ベースの高剛性フレームに、スクーター向けエンジンとして125ccトップクラスのハイパワーを誇る水冷エンジンを積むスポーツスクーターだ。
特筆すべきは一般的なスクーターのようなアンダーボーンフレームではなく、ダブルクレードル方式を採用している点だ。これによりクラスを超えた安定感を生み出し、走りは高級感さえ感じる上質なものとなっている。
エンジンは、原2最速ともいわれる同社の原2スクーター、ティグラ125をベースに、低中速を重視したセッティング。停止状態からアクセルを開けると、回転の上昇を待つこともなく一気に加速する。ゼロスタートからの出足はトップレベルだろう。6000から8000回転くらいが気持ちのよい回転域だが、8000回転から上を使うには長い距離が必要となる。ティグラよりも最高速度は控えめだが、速度域の高いバイパスなどでも余裕をもって流れに乗ることができる。
前後にはディスクブレーキが装備され、いずれもメッシュホースを採用。カッチリした感触で効きも充分だ。サスは素直な動きだが、街中を走るには少し固い印象がある。燃費は、都市部を中心に135キロ走って、リッターあたりおよそ30キロ。ティグラに比べて最高速度が少しだけ劣るわけだが、それが大きなデメリットだとは感じない。一瞬だけの最高速よりも、交通の流れに乗った常用スピードで楽しい方が得だと考えるライダーにはG-MAX125はオススメできる一台だ。
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