水冷60度Vツインを搭載し、2015年に登場したストリート750に、アグレッシブなスタイリングが目をひくバリエーションモデルが登場した。「ストリートロッド」だ!
前後ホイールを17インチ化してラジアルタイヤを履いたほか、インナーチューブ径43mmのショーワ製デュアルベンディングバルブ倒立フロントフォークをセットし、300mmフローティングディスクローターを2枚装備。リアショックはリザーバータンク付きにアップグレードされ、足周りを徹底強化している。
ハンドルは幅広なドラッグスタイルバーで、若干の前傾姿勢とともに両ヒジが自然と広がるワイルドなライディングポジションをもたらす。上目遣いで行く手の先へ視線を送る、走りへのパッションが自然と湧いてくるようなフィーリングで、ステップも若干ながら後方内側へマウント位置が見直され、バンク角がより深くなっているのも嬉しいかぎりだ。
新作のアルミキャストホイールに組み込んだタイヤは専用開発されたミシュラン・スコーチャー21。フォーク取付角はストリート750では32度だったが、これを27度に起こしシャープなハンドリングを実現した。
ワインディングでは軽快にフルバンクする車体に思わず頬が緩む。前後17インチとラジアルタイヤの組み合わせは、フロントから旋回していく現代的なハンドリングで、シートに着座したお尻をイン側にずらせば、ステップワークと荷重配分が無意識なうちにバッチリと決まり、コーナーをキレイに駆け抜けることができる。旋回性に優れるスポーツネイキッドと呼ぶに相応しいナナハンのハーレーが、ついに出たのだ!!
|