ハーレー・ダビッドソンのスポーツスターファミリーに加わったニューモデル、XL1200Tスーパーローは、そのスタイリングからして一目瞭然、ロングツーリング仕様でのパッケージングで登場した。
フロント18インチ/リア17インチに17リットルという大容量フューエルタンク、アップライトなプルバックハンドルと、XL883Lスーパーローをベースに様々なプラスアルファが盛り込まれている。排気量は883ccから1201ccへとアップし、ハイウェイでも心地よいクルージングが楽しめる。さらにデタッチャブル(脱着式)ウインドスクリーンやリデュースド・リーチ・ツーアップツーリングシート、ミニフットボードなど、旅に出るライダーの負担軽減を考慮したオリジナルパーツが配されているのも注目のポイントだ。
また、パッセンジャーがより快適に旅を楽しめるようにと、座り心地を調整できるハンドアジャスタブルサスペンションを採用。他モデルにはない見どころに溢れている。
実際に乗ってみると、大柄なアメリカ人向けというよりは小柄な日本人向けとも思えるコンパクトなポジションが印象的で、それでいて走りはスポーツスターそのものだから、ツーリングを存分に楽しみたくなってくる。こうした一台を求めていた人も少なくないだろう。
スポーツスターとして見ると、サイズがちょっと大きく思えるかもしれないが、本来の軽快な走りを生かしつつ、積載力とクルージング性能を大幅にアップした点こそが、スーパーローの魅力だ。
納車されたその日から遠くまで出かけたくなる一台である。
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