ハーレーダビッドソンは、大柄なフェアリングやラゲッジスペースを持つツーリングファミリーを筆頭に、リアサスペンションを車体の下へ隠し、50年代までのリジッドフレームワークを再現したソフテイルファミリー、そして独自の4カムエンジンを持つスポーツスターなどにカテゴライズされるが、カスタムスピリットあふれる車体に空冷ビッグツインを搭載することが特徴となっているのがダイナファミリーだ。
そのネーミングはエンジンを2点懸架のラバーマウントで積み、リアにオーソドックスな2本サスを持つ「ダイナフレーム」に由来するもので、17年式では4モデルがラインナップされる。
最大のトピックスはパワーユニットのさらなる強化で、1584ccだった排気量を1690ccに拡大。トルクを全域でますます図太くしただけでなく、排気音も歯切れの良い元気溌剌なものとなった。
ミニエイプバーと呼ばれるアップハンドルと、シンプルなソロシートやテールセクションからなるストリートボブは、俗に言うチョッパー。デコレーションパーツを極力減らし、小径のヘッドライトやチョップドフェンダー、ブラックパーツを多用するダークカスタムという手法で、ハードコアなスタイルを徹底的に追求している。
そのクセの強そうなスタイルとは裏腹に、フットワークは思いのほか軽快で、コーナーやレーンチェンジで車体はキビキビ動く。フロント19インチのハンドリングは安定志向で、狙ったラインを外さずトレース。「ハーレーを侮るな」と言わんばかりに、走りが気持ちいいのだ!!
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