久々に登場したクォーターのスポーツモデル。発売以来、大旋風を巻き起こしているのはご存知の通り。ビッグバイクユーザーでさえも気になっているという、ニンジャの末っ子の走りをリポートしよう。
フルカウル装着のために一見大柄な車体は、またがって見るとじつに軽量でコンパクト。身長165pのテスターでは足着き性に問題なし。これなら女性ユーザーでも安心して扱える。
それでは! と、走り出したところ、じつは若干拍子抜けした。勇ましいルックスほどには速さを感じないのだ。しかしこれは早とちり。最新モデルとはいえ、排気量は250t。これはまわして走るエンジンなのだ。
タコメーターの針が上がっていくに従い、エンジンはどんどん元気になっていく。しかも回転上昇に唐突さがなく、フラットなパワー特性なので扱いやすい。高回転型というと神経質な特性を想像しがちだが、このエンジンならどんなレベルのライダーも楽しめる。
コーナーの立ち上がりで、バイクを起こしきらないうちにスロットルを全開にできるのが面白い。これは、ほどほどのパワーで、軽いニンジャだから出来ること。久々に「開ける楽しみ」を味わえるバイクと出会えた。
正直なところ、各部の仕上げにもう少々高級感が欲しいのも事実だが、それはカスタムの楽しみがあると考えてもいい。なにより重要なのは、このニンジャ250は「楽しい」いや「楽しめる」バイクであるということだ。
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