スズキが原付2種カテゴリーに投入した新型のスポーツネイキッド。スラリとスリムな車体の足元を支えるホイールは17インチで、250ccクラスに迫る車格を有している。シートに座るとハンドルとの位置が近く、ライディングポジションはとてもコンパクト。単気筒124ccの水冷DOHC4バルブエンジンの最高出力は11kW(15ps)/10,000rpmで、走りはとてもパワフルだ。そのパワーを存分に引き出して走るためには常時6,000回転以上をキープする必要がある。街中でストレスなく走るには、6,000~8,000回転あたりがちょうどいい。8,000~10,000回転付近も使うとキビキビとした走りが楽しめるから、ワインディングなどではスポーツライクな走りも堪能できる。6速ミッションを採用していることもあって頻繁にギアチェンジが必要で、その分慌ただしくはあるが、回転数をピタッと合わせて力強く走れるのは、マニュアルミッション車ならではの楽しみだ。
リアのサスペンションはリンク式の本格的なタイプを装備し、ブレーキも前後ペタルタイプディスクを採用して制動力も頼もしい。また、ABSを標準装備しているので、万が一の際の安心感も大きい。ツーリングペースなら250ccクラスに十分付いて行けるし、ここ一番という時にはスポーティな走りも可能、という懐の広さを持っているこのマシン。通勤・通学の足として使っても、ストレスのない走りで毎日が楽しくなるはず。GSX-S125 ABSはミッション付きバイクの入門用としてはもちろん、セカンドバイクとしても魅力的な1台となるだろう。
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