通勤、通学の便利な手段として人気の原付二種スクーター、ヤマハのシグナスX SRがモデルチェンジを行った。新作のフレームやフロントフォーク、リアアーム、スポークホイールには軽量化技術を投入し、前モデルよりも4kgの減量。エンジンは、実用域でのトルクを向上し、加速性能のアップが図られた。
デザインはよりエッジの効いたダイナミックなものとなり、併わせてヘッドライトには導光タイプのLEDポジションランプを採用、テールランプにもLEDと導光材を使用するなど、被視認性とファッション性も高められている。また、ハンドル下のポケットは、500mlペットボトルが2本入る大きめのもの。シート下のラゲッジスペースは29Lと、このクラスにしては大容量で、ヘルメット以外にも小物が入る余裕がある。大型のバッグが掛けられるフックも装備しているから、荷物の積載力も高い。
775mmのシート高は、この手のスクーターとしては若干高めだが、前端部が細く低めになっているため、足着き性はそれほど気にならない。シートには、前後に段差が設けられており、しっかり腰をホールドして、疲れない走りが可能となっている。
実際に試乗してみると、エンジンはスタートでドカンとくる類いのものではないが、中間加速の伸びが改善されていることに気付く。さらに刷新された前後サスによって舗装の継ぎ目や路面の凹凸に突っ込んでもかなり安定している印象だ。新装備のリアディスクブレーキもコントローラブルで、安心して走ることができる。新しい日常の足を探しているユーザーに、お薦めの1台だ。
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