04年に「フリーライド・プレイバイク」を提唱して誕生したトリッカーが、今年1月に改良。FIを新採用すると同時に、燃料タンクやシート、エンジン細部などに変更を受けた。
アクションライディングやちょっとした林道走行を余裕でこなす一方で、その軽量スリムな車体から、街なかでのゲタ"としても最適なトリッカー。その新型は、よりフレンドリーな味付けとなっている。
エンジンは、カタログスペックで見れば最高出力も最大トルクもダウン。しかし、極低回転域での粘り強さやトルク感はさらに増し、しかも高回転域までストレスなくまわるので、か弱さはまるで感じない。むしろ、アクションライディングやダート走行では、先代より好印象で、積極的にいろんな乗り方にチャレンジしたくなってしまった。
エンジン特性は、もちろん街なかでも堪能できる。とくにUターンやすり抜け、そして裏路地散策などでは、先代以上の扱いやすさを十分に感じられる。
車重、シート高、燃料タンク容量が増え、さらにこれらに対応してフロントサスの仕様変更を行なったことから、車体の動きは先代よりもマイルドになった。この変更については、賛否の意見が分かれるところだろう。僕自身は、よりとっつきやすくなったことで、これまで以上にだれにでも薦められるようになったと、高く評価している。