|
NC750Xは、文字通り従来モデルNC700Xの750ccバージョン。厳密に言えば、排気量は669ccから745cc、つまり76ccアップ。この1割強の排気量アップが、NC750Xのすべてと言っていい。排気量以外は、700、750ともほぼ同じ仕様だ。
けれど、この76ccアップは700オーナーさんごめんなさい、ってくらい大きな差だ。700時代からの低回転からスムーズに出てくる扱いやすいパワーはそのままに、トルクが一段増し、という感じ。これも決してドンと大排気量をアピールするような特性ではないから、NCシリーズのコンセプトどおり“大型ビギナーだって恐怖感なく扱える”パワーフィーリングのままだ。
76ccアップした分の対策としては、従来の一軸バランサーを二軸として振動低減を図り、ドリブンスプロケットを2丁減らしてロングレシオとすることで、同スピードのクルージングでの回転数を下げ、結果として燃費も向上。ちなみにトップギア100km／hでの回転数は、700より約100回転下がっていた。
ナナハンクラスの排気量でありながら、車体のコンパクトさやハンドリングの軽さ、穏やかなパワーフィーリングと低燃費など、NCのキャラクターは健在。その魅力を76cc分以上に伸ばしていることはハッキリ体感できる。
スポーツランの楽しさを追求するのであれば、同排気量帯のスポーツモデルCBR600RRの方が上だけれど、ひょいと繰り出す街乗りから、一気に距離を稼ぐようなツーリングまでさまざまな場面で“ちょうどいい”のがNC750Xだ。
|
ボアを4mm拡大して669ccから745ccに排気量アップ。騒音低減のため、エンジンは樹脂カバーですっぽり覆われる。試乗車はDCT装備モデル。
日本
カナダ
台湾
イタリア
スウェーデン
ドイツ
イギリス
オーストリア
フランス
アメリカ
インド
スペイン
タイ
